だんだんうまくいかなくなってくるのはなぜ? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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これは楽器や音楽に限らないのかもしれませんが…、最初はうまくいっていたのに、やっているうちにだんだんうまく行かなくなってくる、そんな経験って、みなさんないですか。でもこれ、一体どうしてなのでしょうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  うまくいかなくなってくる

 

練習すればするほど、出来なくなっていく…
「練習しないのがいちばんうまくいくんだ」って言った人もいました。
みなさんはありませんか、やればやるほど出来なくなっていったこと…
ぼくはありますよ。
練習すればするほど出来なくなるって、『何のために練習しているの』ってなりますよね。
なんだか残念です。
でもこれ、なぜなんでしょうね…
 

 

  プランが違っている

 

練習していて、『こうしたらうまくいった』、『こんなイメージでうまくいった』…
そんなふうに思うこと、ありますよね。
そのプランが、じつはちょっとずれている、のかもしれません。

たとえば過去にうまくいったブランを言語化して記憶していたとしても…

言語化って、かならずしも正確ではないと思うのです。言葉への変換が、ね。
ほんのちょっとずれているだけかもしれないし、じつはそこではないのかもしれない…
ほんのちょっとずれているだけだったとしても、
先に行けば行くほど、そのギャップは大きくなっていく…
磁方位が1度ずれただけでも、長い距離を進めば誤差は大きくなっていく…
もしかしたらそういうことなのかもしれません。
 

 

  身体がやっている

 

たとえば昨日、こんなやり方でうまくいった、こんな意識で出来た、そのプランは、
きょうはもう、すでに身体がおぼえていて自動的にやってくれている、のかもしれない。
練習ってそもそも、意識して出来たことを無意識に出来るようにすること、ですからね。
そして身体は、休んでいるときにおぼえるのなのだそうです。
一晩眠っているときに、身体がおぼえたのかもしれません。
それを、またさらに意識してやっていたら…
やり過ぎ、過剰、なのかもしれません。
身体は、日々変化してくれている。だから、
昨日と同じプランがきょうも有効だとは限らない、そんなふうに思うのです。
 

 

  作為的になっている

 

それがたとえ同じことであったとしても、
無意識に自然に出来ているのと、意識してそう仕向けているのとでは全然違う…
そんなふうに思うのです。
意識して仕向ける、作為的になると、あらゆる動きはぎこちなくなるし、緊張も生まれます。
みなさん、インナーゲームってご存じですか。
ご存じないという方は、ぜひ本を読んでみてください。
あれでいうところの、『セルフ1』と『セルフ2』ですね。
セルフ2、つまり、自分の中にある無意識の領域を、いかに信頼し任せることが出来るか…
これって大切なことだと思うのです。
作為的になればなるほど、うまくいかなくなってくる、そういうものだと思うのです。
 

 

  変化に対応できてない

 

やっているうちに変化してくる、そういうこともありますよね。
最初から最後まで同じ、ではないと思うのです。
だから進歩したり成長したり出来るのですしね。
でも、だとするなら、変化しているのに最初とおんなじプランのままだと…
うまくいったプランにこだわるあまり、それを手放すことが出来ないと…
かえってうまくいかなくなってくる、そんなこともありそうですよね。
頑なになってはうまくいかない、そんなふうにも言えると思うのです。
 

 

  どうしたらいいのか

 

では、そうしたら、どんなふうに臨んだらいいのでしょうか。
作為的にならず、仕向けず、よく観察すること
過去のプランに固執せず、新たなものを受け入れる柔軟さを持つこと
つねに新鮮な気持ちで臨むこと
休み、インターバルを取ること
そんなことが、大切になってきそうですよね。
これ、楽器や音楽に限らず、いろんなことに言えそうな気がします。

さて、みなさんはありませんか。やればやるほどうまくいかなくなった経験…