歴史を学ぶ意味 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさん、社会科、歴史や地理って得意でしたか。ぼくはとても苦手でした。前にも書きましたけど、暗記科目全般ダメでしたね。でもどうして、歴史や地理を学ぶのでしょうか。なんのために、どう役立つのでしょうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  西洋音楽史

 

音楽大学の授業にも、歴史の科目があります。
それは、西洋音楽史と、日本音楽史。
何年間、何単位あったのだったかな…
西洋音楽史は自分たちのやっていることと関わりが深いから興味がわくと思うでしょ?
ぼくらのころは、うちの大学の西洋音楽史は中世ルネッサンス期の話ばかり…
古典派やロマン派、近現代の話はよそでいくらでも勉強できるでしょ、ということなのか、
それとも先生の専門分野が中世だったのかはわかりませんが、なぜかそればかり…
ほんと、今となってはなにひとつおぼえていません…(ごめんなさい)
もっとあとの時代の話が聞きたかったぞ、と思いましたね…
 

 

  やっていることとの関わり

 

以前、こんな記事を書きました…

 

 

 


トロンボーン吹きなら誰でもやる、ダヴィッドのコンチェルト…
あの曲が生まれたいきさつの話。もう3年も前の記事です。
ダヴィッドは:ゲヴァントハウスのコンサートマスターで、そのときの指揮者はメンデルスゾーンで、
初演したクヴァイサーのことや楽器を作ったザトラーのこと…
このコンチェルトを吹いたことがある人の一体何人が、このことを知っているのだろう…
ぼくも3年前までは、そんなことなどなにひとつ知らずに吹いていましたよ。
自分のやっていること、演奏する曲に関わる話だから、興味深いのですよね。
そして、知ることによって演奏だって変わってくる…

 

 

  興味を持つこと

 

ところで、ぼくがヨーロッパの国々の位置関係、地理をおぼえたきっかけは…
F1を(テレビで)観るようになってからなのです(今は観ないのですけど…)。
ヨーロッパの国、いや、世界を転戦するじゃないですかF1って。
自然に興味がわいて、いろいろ調べるのです。
ブラジルがなぜポルトガル語なのか(南米でブラジルだけ)、どんな歴史があったのか、
そもそもポルトガルってどこにあるのか、なぜ、アイルトン・セナの第二の故郷なのか…
それまではそんなことなんか知らなかったのです。中学で習ったはずなのに…
そして知ると、レースを観る目も変わってくるのですよね。
学びのきっかけは、興味を持つこと。
自分たちと関係のない、一生行くこともないかもしれないようなところの話、ではなく、
自分が関心があることに深く関わっている話だからこそ、入ってくるのですよね。

 

 

  自分との関わり

 

歴史や地理を学ぶ、知ることの意味って、自分との関わりだと思うのです。
今の自分の生活に、やっていることに、興味があるモノに、未来に、どう関わりがあるのか…
それが見えたとき、つながったとき、意味をなすものなのかもしれないと思うのです。
そしてそれを知ることによって、これからの自分も変わってくる。
中学や高校で社会科(だけではないですけどね)が全然ダメだったぼくが、それ言う?
いや、あの頃は見えなかったのですよね全然…
関係ないじゃん、って思ってた。
「音楽やる人が歴史や地理が出来なくてどうするの」って先生に叱られてました…(汗)
 

 

  つながりを見出せれば…

 

で、西洋音楽史…
見出せなかったのですよね、自分とのつながり…
そりゃあ、歴史は続いているのだからつながってはいるのでしょうが…
「今やってる音楽に関係ないじゃん」って、当時は思っていた。
興味の範囲が狭かったのですねとても…
興味を持つ、つながりや関わりを見出す、そして知っていけば、自分も変わっていく…
そんなことが、歴史を学ぶ意味なのではないかと思うのです。

さて、みなさんは歴史や地理、得意でしたか。