基礎練習ってなんだろう | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさん基礎練習ってされますよね。基礎練習ってどういうものだと思いますか。なんのためにするのでしょうか。高校の頃につくった基礎練習の楽譜を発掘したのですが、それを見て、ほんとダメだなぁと思ったのです。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  高校の頃につくった楽譜

 

ぼくは何度か、基礎練習の楽譜を書いたことがあります。おぼえがき的にね。
この前、高校の頃に書いた基礎練習の楽譜を実家で見つけたのです。
最初の画像。
全12ページなのですが、これを見た感想…
ほんとにこれ、出来てたの!?
背伸びしすぎなんじゃないの?
基礎練習をなにか勘違いしているのでは?
もっと普通のことをやったらいいのにねぇ…
 

 

  基礎練習

 

基礎練習って、なんのためにやるのでしょうか。
上手くなるため、ですよね。まぁそうです。
ちなみに、ウォームアップと基礎練習は違います。
これをちゃんと分けて捉えられることは大切だと、学生の頃に先輩から教えられました。
ウォームアップは、準備体操。コンディションの確認であったり、各部のチェックであったり…
基礎練習は、上手くなるための練習。基本性能を上げるための練習ですね、
では、上手くなる、基本性能を上げるとはどういうことなのでしょうか。
 

 

  上手くなるとはなにか

 

楽器が上手くなるってどういうことなのでしょうか。どうなること?
より高く、より低く、より速く、より大きく、より小さく、より長く…
高い音や低い音が、こまかい音や速い動きが、跳躍や、大きい音や小さい音が出せること…
そういう限界を広げていくことが、上手くなることなのでしょうか。
それが目的なのでしょうか。
高校の頃に福見少年が書いた基礎練楽譜を見ていると、そんなふうに見えるのですよね…
限界に挑戦して、それを広げていくことが、上手くなること…
そんなふうに思っていた、いえ、そんなふうにしか思っていなかった人間が書いた楽譜に見える。
とんだ勘違い野郎だったと思うのですよ。
 

 

  ごくごく普通のことを

 

練習、基礎練習ってね、いちばん大事なことって、きっとね…
ごくごく普通のことを、いかに自然に、いいやり方で、自由に、美しく出来るようになるか、
だと思うのです。
それは、限界に挑戦してそれを広げる以前にまず大切なことです。
高校の頃の福見少年に言ってやりたいですね、ほんとに。
あの頃そんなこと、考えもしなかったですからね…
やってることの割にヘタクソだったのは、そういうわけです。
あの楽譜を見て、よくわかりましたよ!
 

 

  結果的に

 

基礎練習ってね…
いろんなことがが出来るようになるから余裕が出来るのではなく、
簡単なことがより自然に出来るようになる結果として、いろんなことが出来るようになる、
だと思うのです。
4オクターブに挑戦する以前に、たった1オクターブが自然に美しく出来る。
16分音符のインターバル以前に、4分音符でより自由に行き来出来る。
16拍伸ばすことなんかより、4拍が、ラクに美しく伸ばせる。
そんなことが大切なのだと思います。
より自然に、無理なく、ラクに、自由に、いいやり方で、美しく…
そのためには観察や、以前に書いた『繰り返しのない繰り返し』が大切ですよね。

さて、みなさんはどんな基礎練習をされていますか。