来月からインボイス制度が始まります。この制度をめぐっては、いろいろな業種のフリーランスから反対の声があります。一方で、生き残れないなら淘汰されろなどの暴言も一部では聞かれます。さて、これってどうなの?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
インボイス制度
以前のブログにも書きましたが、インボイス制度というのは、
これまで免税だった中小事業者からも消費税を取り立てようという法律だと理解しています。
これに対しては当然いろいろな業種の、特にフリーランスから反対の声が上がっています。
やっていけない、というわけです。そういう声が上がるのは当然ですね。
ところがこれに対して、「やっていけないなら廃業しろ」などの暴言も、一部では聞かれます。
やっていけないのはクオリティが低いからで、必要とされていないんだから辞めろ、と…
さて、それってどうなのでしょうか。
クリエイターの問題なのか?
- クオリティが低い?
- 必要とされていない?
- 趣味でやればいい?
ほんとうにそうなのでしょうか。
「発信する側(クリエイター)の問題ではなく、受け手側の素養がないことが問題だ」
という声もありました。
受け手側の素養って、なんでしょうか。
素養
音楽で考えてみましょう。
受け手側の素養、つまり、音楽を楽しんだり良さをわかったりする素養、ということ…
これ、Chat GPT に訊いてみました。
『音楽の素養とは』
音楽の素養とは、音楽を理解し、楽しむために必要な知識や技能のことです。音楽の素養を身につけることで、音楽の表現力や感受性が高まります。音楽の素養を身につける方法はいろいろありますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 音楽理論を学ぶ
- 楽器を演奏する
- 歌を歌う
- 音楽を聴く
- 音楽に関する本や記事を読む
- 音楽の歴史や文化を知る
これらの方法は、それぞれにメリットやデメリットがありますが、どれも音楽の素養を高める効果があります。音楽の素養は、一朝一夕に身につくものではありませんが、日々の練習や体験を積み重ねることで、徐々に向上していきます。音楽の素養を身につけることは、音楽だけでなく、人生全般にも豊かさや幸せをもたらすことができます。音楽の素養を身につけて、音楽の世界を広げてみませんか?
これが、日本人には欠けている、足りない、ということなのでしょうか。
音楽の良さをわかるには
Chat GPT の答え、どう思われましたか。
音楽を楽しんだり良さを感じ取ったりするためには、知識や技術が必要なのでしょうか。
いちばん必要なのは、感受性や引き出しの多さ、広さだと思うのですよね。
それを知識や技術だといえば、そうなのかもしれません。
でも、それよりも必要なのは、
いろいろな音楽に触れた経験、それで心が動く体験、だと思うのです。
それが日本人に足りないのだとしたら、技術や知識ばかりを求める教育のせい、
なのかもしれません。
もっと楽しんだらいいのに、と思うのですよね…
搾取
そして、こんな問題も大きいと思うのです。以前にも書きましたが…
日本人って特に、形のないものはタダだと勘違いしているところがあるように思います。
音楽や楽譜はタダで手に入ると、どこかで思っているようなところ、ありませんか。
クリエイターが苦境にあえぐのは、こういう事情も大きいように思うのですが、どうでしょう。
海賊版や違法ダウンロード、楽譜のコピー問題…
「お金がないから楽譜はコピーで手に入れるんだ」って、それって、
「お金がないから泥棒してもいいんだ」って言っているのと同じですよね。
こういうニュースもありました…
どんどん取り締まればいいと思うのです。
法整備もですが、(違法アップロードや海賊版阻止の)仕組みづくりが大切ですよね。
クリエイターがんばって
いろいろ見ていくとやっぱり、
「やっていけないなら淘汰されろ」などという理屈は違うように思います。
ツイッター(絶対にXなんて言わないぞ)には、こういう声もありました。
インボイスで廃業する程度の実力ならクリエイターやめろ、みたいな言説が目立つが、そう言ってる奴は日本のアニメや漫画やその他コンテンツがどれだけ零細クリエイターの分業によって成り立ってると思ってんだろ。お前が楽しんでるものの大半は無数の無名のクリエイターの労働で出来上がってんだよ。
— 小野美由紀 (@MIYUKI__ONO) September 27, 2023
この国は、中小クリエイターを冷遇し過ぎです。もちろん音楽も含めて。
やっぱりどこかで、形のないものはタダだと思っているようなところがあるように感じるのです。
クリエイターのみなさんには、ぜひがんばって戦ってほしいと思うのです。
インボイス制度について、こういう政治家さんの声もありました…
#インボイス制度推進 の人たちが、インボイス程度で免税事業者の事業が立ち行かなくなるなら辞めてしまえ❗️と叫んでいる。
— あんどう裕(ひろし) 前・衆議院議員 (@andouhiroshi) September 28, 2023
しかし、税の存在によって事業が成り立たなくなる、生活が成り立たなくなる、というのは、その税のあり方がそもそもおかしい、という話なのだ。…
さて、インボイス制度、クリエイターのあり方、みなさんはどう思われますか。