楽器をやると身体の使い方が良くなるの? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器をやっている人は、比較的、姿勢がいい人が多い、そんなふうに感じたことはありませんか。片足体重で立ったり、背中が曲がっていたり、そんな人は少ない。でも、なぜなのでしょうか。姿勢に気をつけているから?

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  姿勢がいい

 

いろんな人を見ていると、感じるのです。
たとえば片足体重だったり背中が曲がっていたり、歳を取れば腰が曲がったり首が曲がったり…
体幹が、なんだかずれている、そんな人って、けっこういるんだな、と…
でも、音楽の現場、楽器をやっている人にはそういう人はほとんど、いや、まずいない。
楽器をやっている人って、やっぱり姿勢、身体の使い方がいいように思うのです。
でも、それってなぜだと思いますか。練習の過程でそう気をつけてきたからでしょうか。
 

 

  姿勢

 

楽器をやっていて、姿勢、なにか気をつけましたか。
どんなことを言われましたか。
「背筋を伸ばして」ですか。
ぼくは、うーん、ほとんど言われた記憶はありませんね…
自分で気づいて修正したことはあるかもしれません。が、
誰かに言われて直したという記憶が、ほとんどありません。

(それはむしろ恵まれていたことのように思います)
自分で直したことにしても、それは見た目をかっこよく、ではなく、
どうしたら効率のいい身体の使い方になるか、という発想だったように思います。
 

 

  気をつけるからつくられるのか

 

楽器をやっている人の、いい姿勢って、そう気をつけているからつくられるのでしょうか。
意識して、その形や使い方になったのでしょうか。
そうではなく、むしろ楽器をやっていくうちに自然に、そういう使い方が出来てきた、
そんなふうに思えるのです。
身体が、より効率的で自然な使い方になっていった…
その結果、その姿勢が作られていった…
たとえば片足体重で立っていたのでは身体のバランスって良くないですよね。
それでは、たとえば呼吸だって効率が悪い。
だから身体が無意識に、バランスのいい立ち方に変わっていった…
 

 

  作為

 

もしそうだとするなら(おそらくそうなのでしょう)、
身体には、より自然でラクで効率のいい使い方に向いていく機能がある、と言えそうですよね。
では、意識して作為的に姿勢を矯正していくことはどうなのだろう…
それが必要なこともあるのかもしれないけれど、でも、
それでなにかを制限してしまったり、むしろ無理な方向に行ってしまうこともあるのではないか…
そんなふうにも思える気がするのです。
それよりもむしろ大切なのは、やはり観察であるように思います。
そして、身体に任せること。
 

 

  身体の使い方

 

さて、やっぱり、楽器や音楽をやっている人は姿勢や身体の使い方がいい、とは言えそうですよね。
と、なかには健康のために楽器をやるという人も出てくるかもしれません。
それ、アリだと思うのですよね。
身体だけではなく、心の健康のためにもいいかもしれません。
そして、楽器を始めるのに年齢に制限はありません。
大人になって始められるのも、いいと思いますよ。

さて、楽器や音楽と、姿勢や身体の使い方、大いに関係あると思いませんか。