楽譜や楽曲に敬意を! | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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まず最初に書いておきますと…、きょうの記事は、ある意味、苦言です。楽譜や楽曲って、ときに粗末に扱われていると思うことはありませんか。どうも安易に考えられているところが一部にあるような…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  楽譜や楽曲

 

楽譜や楽曲、安易に扱ったり安く見たり、ときに見下したり…

そんなことって、ときにあるように思うのです。

そんなつもりはなくても、無意識のうちに安易に考えていたり…

自戒も込めます。

さて、みなさんは、そんなことはないでしょうか。

 

 

  コピー

 

粗末にしている行為のひとつに、楽譜のコピーがあります。

平気で行われている現状、あるのではないでしょうか。どうですか。

なぜ、楽譜はコピーしていいという感覚があるのか、

なぜ、それがいけないことだということを忘れてしまうのか…

これについては前にも書きましたね。

でも、たとえばスコアなどをバラ売りしてくれない出版社、絶版など、

売る側の問題も一部にはあるようにも思います。

とはいえ、コピーして平気な感覚がすでに、楽譜を見下しているということだと思うのです。

 

 

  編曲料

 

これまでの経験から、どうも楽譜の仕事って安く思われがちなように感じるのです。

たとえば、1曲の首尾整った編曲を書くのと、1回の本番の出演料と、どちらが上でしょうか。

編曲の方が数倍上であるべきなのです。

だって、かかる時間や手間、労力が全然違いますからね。

もちろんどちらも専門的な能力がなければ出来ない特殊技能であることでは同じです。

そのあたり、世の中からまだまだ十分な理解が得られていないように感じます。

売り譜が買えないから編曲してくださいなんていうのは、まったく論外です。

 

 

  課題曲批判

 

最近はどうだかわからないのですが、

毎年、吹奏楽コンクールの課題曲が世に出ると、それを批判する人たちがいます。

今年はどうなのでしょうか。ぼくは目にしていませんが…

(というか、そういうことを発信するような人たちからは距離を取っているからか…)

言い分もわからなくはないです。でもね…

楽曲の価値(という言い方が適当かわかりませんが…)って、

おおかたの想像を遥かに超えて高いものだと思うのですよ。

批判する人たちは、同じ価値のある楽曲を生み出せるというのでしょうか。

生み出した経験が一度でもあるのなら、少なくとも安直に批判など出来ないものだと思います。

 

 

  楽譜の改変

 

特にコンクールになると、楽譜の改変、書き換えが行われる現状が一部にあるようです。

すべてがいけないなんて言いません。

たとえば、作曲者の意図した音を奏でたいのに技量が足りない、

どうしたら、最も作曲者が意図した形に近づけるだろうか…

そんな意図での改変、工夫なら、まだ許容できるでしょう。

それでも、安易に最初からそういう手段に走るのは感心しませんが…

問題なのは、そうではない安直な改変です。

楽曲、楽譜を一体どんな程度読んだ上での改変なのか、その安易さ、安直さに呆れることも…

楽曲を見下して威厳を誇示したいのでしょうか。

それともそれが、『商売』のノウハウだとでも思っているのでしょうか。

無意識にそういう意識があるのだろうな、と思ってしまうのです。

そういう改変は、してはいけないものです。

 

さて、楽譜や楽曲、大切にしていますか。いい演奏って、そこから始まる思うのです。