みなさん、初めて個人持ちの楽器を手にしたのはいつでしたか。その楽器って、どんなものでしたか。初めから思ったとおりの音が出ましたか。それとも…。ぼくが初めて自分の楽器を手にした時は…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
初めての…
ぼくが初めて自分の楽器を手にしたのは、高校２年生の時でした。
高校からトロンボーンを始めて、それまでは学校の備品の楽器を吹いていました。
その楽器は、今はない、ヤマハのインペリアルという廉価版のモデルでした。
初めての個人持ちは、高校２年の秋、カスタムのワンランク下の、プロモデルという機種。
それまでよりいい楽器なのだから、さぞ良い音がするのだろうな、と思ったのですが…
期待に反して…
自分の楽器を初めて吹いた時は…
全然鳴らなかったのです。吹きにくい…
正直、ガッカリしました。あれっ、こんなはずじゃない、と…
それから２～３ヵ月くらいは、けっこう苦労しましたよ。
高い楽器はよく鳴って、いい音が出る、そんな期待は打ち砕かれたのでした。
でも、しばらく吹いていると、だんだん鳴ってきた。
やっぱり時間がかかるのですよね。
最初から鳴るものでもない
新品の楽器って、最初から思うように鳴ってくれるものではないのです。
大学に入ってBachの楽器を手に入れた時も…
重くてなかなか鳴らせなくて苦労しました。
『これ、吹きこなせるようになるのだろうか…』と思いましたよ。
今、使っているヤマハ（882GOR）にしても…
最初は、ハイトーンのツボがすごく狭くて、こんな音、当たるわけないやん、って思いました。
でも、鳴らしていくと吹きやすくなってくるのです。そういうものです。
ラッカー
これはずいぶん前の話なのですが…
やっぱりヤマハの楽器で…
ある事情で、リラッカー（ラッカーかけ直し）することになったのです。
それまでけっこう鳴ってくれていたのですが、リラッカーして返ってきたら、
全然鳴らなくなっていた。
どうしてくれるんやヤマハさん！？ と思いましたよ。
でも、それからやっぱり２～３ヵ月吹いていたら、鳴ってきたのです。以前のように。
ラッカーって、ちゃんと乾くまで２～３ヵ月かかるものみたいですね。
リラッカーされる方は、このことを頭に入れておいた方がいいと思います。
慣らし
ラッカーの話ばかりではなく、
新品の楽器が鳴ってきて自分の音が出せるようになるまでには、
やっぱり２～３ヵ月はかるものだと思います。どんな楽器でも。だからそれまでは、
じっくりゆっくり楽器に音を教えてあげるつもりで吹き込んでいった方がいい。
音程のくせを学習する上でも、新品の頃はチューナーで確認しながら吹き込んだりもします。
買ったばかりの楽器をいきなり本番に乗せるのも、おススメ出来ません。
（過去の苦い経験があるのです…）
でも、じっくり時間をかけて慣らしていけば、きっと応えてくれます。
その楽器の本領は、２ヶ月なり３ヵ月なり吹いた後でなければわからない、とも言える。
やっぱり時間がかかるのですね。
さて、初めて自分の楽器を吹いた時、あなたはどうでしたか。