自分のせい?楽器のせい? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器、調子のいい時、悪い時、ありますよね。いまいち思うように鳴ってくれない時、それって原因は、自分のせい? 楽器のせい? 木管楽器のみなさんだとリードのせいだったりもするかもしれません。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  思うように鳴ってくれない時

 

楽器が思うように鳴ってくれない時、それって…

自分のせいなのか、楽器のせいなのか、はたまた木管楽器ならリードが悪いのか、

その見極めって、みなさん出来ていますか。

この見極めって、案外難しいものなのではないかと思うのです。

もしかしたら少なくないのが、全部自分のせいだと思ってしまうこと…

そんなことないですか。

でも、この見極めって、とても大切なことなのかもしれません。

 

 

  良くなってみて初めて

 

先日公開した、この記事…

 

 

ほんとうに楽器の鳴り、反応が改善したのですが、

なにしろ響きが良くなったので、たとえば音を持続させる時…

鳴らし続けるために使うエネルギーが少しで済むのです。

そして反応が良くなったことで、発音するのに努力が要らない、余計なことをしなくて済む、

そんな感じになったのでした。

普通に吹ける。

こうなってみて初めて、あぁこれまで余計なことをしていたんだな、と実感するのです。

吹けば吹くほどに…

 

 

  無頓着?

 

裏返してみれば、ある意味、これまで楽器の鳴りに無頓着だった…

思うように鳴らないのは自分の吹き方が悪いんだ、としか考えてこなかった…

F管で吹いた下のFが低いのも、『トロンボーンってそういうものだ』としか思っていなかった…

この楽器だって、自分で吹いてよく選んで買ったはずなのに、

『F管ってそんなに使うものじゃないし…』って、あまりこだわっていなかった…

思い返せば、たしかにそんなところがあったかもしれません。

オープンでちゃんと鳴ればそれでいいや、と、どこかで思っていた…

こだわり方が足りていなかったな、と思うのです。

 

 

  楽器のせいにしてみる

 

なにかがうまくいかない時、『楽器を疑ってみる』ことって、大切なように思うのです。

楽器の違いって、ほんの少しの違いなんですよね。

それはほんとうに、ごくごくわずかな違いなのかもしれません。

でも、ずっと使い続けていると、その『わずかの違い』が、大きな差になってくる。

いい楽器で練習しないと上達できない、少しでも良い楽器を使えば、より遠くへ行ける。

それはたとえばほんの1mmくらいの違いかもしれないけれど、そこにこだわること、

モノにこだわる姿勢って、やっばり大切なのだと実感したのでした。

吹けば吹くほどに、そのわずかな違いって、大きなものになってくる…

 

 

  自分をよくモニターする

 

でも、楽器を疑ってみることが出来るのも、自分をよくモニター出来ていてこそ、ですよね。

的外れな吹き方をしていては、楽器のことを云々るすことは出来ない。

『これでいいんだ』と、ほんしうに思えていたとしたら、

楽器の状態にももっと敏感になれたはず。

そういう意味では、まだまだ甘いのでしょう。

あるいは、楽器の状態が悪くなっていたのも、

これまでの自分の鳴らし方が悪かったからだ、とも言えるのかもしれません。

『どんな楽器でも鳴らせてこそホンモノだ』、『鳴らしてやるんだ』…

そんな根性論的発想に、どこかでな陥っていたのかもしれません。

 

少しでも、わずかでもいい状態の楽器を追求する。

そのためには、より深い観察が大切。

 

さて、見極め、出来ていますか。