空気圧の話(注:管楽器の話です) | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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なんだかおかしなタイトルですよね…。きょうは空気圧の話です。クルマの話のようにも思えますが、

もちろん、管楽器のお話ですよ。そうなるように書いていってみたいと思います。いや、まじめな話…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  お正月から…

 

じつは、お正月からこっち、ちょっと調子を崩してしまっていたのです。

なぜだか全然わからないのですが、田舎に帰ると楽器の調子が悪くなるのです。必ず。

なぜでしょう。気圧か空気でも違うのでしょうか…(空気は美味しいんですけどね)

それで、その不調を脱する過程で考察か観察か実験かしたことを、少し書いてみますね。

それは、空気圧のお話です。

 

 

  空気圧

 

クルマのタイヤには空気が入っていますよね。

しかも、ある決まった圧力で空気が入っています。

適正な空気圧は、タイヤのサイズやクルマの重量などで決まってくるのでしょう。

タイヤが大きくなれば、同じ空気圧を得るのに、より多くの空気が必要です。

あたりまえですよね。

タイヤの容積で、必要な空気の量が決まってくる。

望む空気の圧力を得るのには、それ相応の空気の量が必要になる。

それは、タイヤの容積にも左右される。

 

 

  管楽器演奏の場合

 

管楽器の演奏にも、決してそう高くはないにせよ、空気の圧力が必要ですね。

どこの圧力かというと、口腔内、つまり、口の中の、空気の圧力。

どれくらいの圧力が必要なのか、それはきっと、音の高さや大きさなどで変わってきますよね。

さて、クルマのタイヤと同じく、その空気圧を決める要素は…

送り込まれる空気の量と、そして、口腔内の容積。

そのどちらかだけでも、意味を成さなくなってしまいます。

全体がバランスして、初めてうまくいく。なので…

口の中の広さばかりにこだわったり、息を出す強さにばかりこだわっても、うまくはいかないわけです。

 

 

  口の中の容積

 

さて、人間の口の中、その形や容積って、けっこう、いや、かなり変化させられる。

もし、必要な圧力に足りないと、きっと無意識に、どこかを動かして容積を狭くしようとする。

ところが、おんなじ容積を得るのにも、いろいろな形がある。

もし、なにか理にかなわないやり方を取ってしまったら、心地良くないし、うまくいかなくなる…

のどの問題なんかも、もとをたどればもしかしたら、こういうことなのかもしれませんね。

そのことに、気づく。

『あれっ、なにかやろうとしているぞ、どうしてこういう動きが出るのだろう…』って。

そこで空気圧問題をわかっておけば、いい方向に行くヒントになり得るかもしれない…

 

 

  空気圧問題

 

たとえばダンプのタイヤを軽自動車に履かせても、うまく走れない。

たとえばトラックに乗用車のタイヤを履かせても、うまく走れない。

管楽器を演奏するときの口腔内容積って、広ければ広いほど良いわけでも、また、その逆でもない。

また、作為に走っても、うまくいかない。仕向けることではないんですね。

求める音による、適正空気圧。

観察のヒントになるように思うのです。

 

さて、どう思われますか。