とても残念ですが… | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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以前ブログでもお知らせしていました第29回TIAA全日本作曲家コンクール入賞者披露演奏会、

せっかくの機会ではあったのですが、ほんとうに残念ながら、出演を辞退することとなりました。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

入賞者披露演奏会

先月の、このブログでお知らせしていました演奏会…

 

 

出演辞退ということになりました。

ほんとうに残念です。

 

あらためて…

あらためて、ここまでの流れをお話しますね。

一昨年、ある中学校から、アンサンブルコンテストの曲を書いてほしいと依頼を受けました。

いろいろ考えた末、新たに作曲することにして、2週間ほどで書き上げました。

昨年初めに行われたアンサンブルコンテスト地区大会では代表に選ばれました。

ところが、例の感染症対策の影響で、県大会は中止に…

地区大会では、時間の関係で最後まで演奏させてもらえていません。

あの子たちは、いちども全曲をステージで演奏できないまま、アンコンは終わってしまったのです…

 

作曲家コンクール

その後、昨年春、TIAA全日本作曲家コンクールというコンクールがあることを知りました。

ふと思い立って、あのときアンコンのために書いた曲を出品してみることにしました。

それからしばらく時間が経ち、秋になった頃、室内楽部門の奨励賞に選ばれたとの連絡が…

その上、表彰式と披露演奏会も開いていただけるとのこと。

でも、場所は東京だし、どうしたものだろうか…

もし叶うのなら、いちども全曲を演奏できなかったあの子たちに披露の機会をあげられたら…

そんなふうに思いました。

 

困難な局面にもかかわらず

それから、中学校の先生に、今は高校に進学した当時の子たちに連絡を取っていただくと、

ぜひ出たい、と。

でも、場所は東京。そして世の中はこういう状況。高校もそれぞれ違う…

困難な問題は多く、保護者さんの理解も当初は得られませんでした。当然だと思います。

しかし最終的には保護者さんたちも、『演奏させてあげたい』という思いを持たれ、

出演へ理解いただけて準備も進めていただいていたのでした。

ところが…

 

ここへ来て

いろいろ困難な局面は訪れるのだろうな、と思ってはいたのですが…

ここへ来て、東京、愛知、両都県に緊急事態宣言が発出。

様子をうかがっていたのですが、先週、協会から、対策をほどこして予定通りに行うとの連絡が…

いろいろな情報をお伝えした上で、考えていただいてご判断ください、と、

先生をとおして生徒さんと保護者さんにお伝えしました。

最終的には、状況を考慮し、今回の出演は断念したい、との判断をいただいたのでした。

 

表彰式

ほんとうに残念です。なんと言ったらいいのかわかりません…

せっかく機会をいただいたのですが、もうちょっとだったのですが…、

でも、きっと、いちばん残念に思っているのは、子どもたちです。

そして、こういう状況であるにもかかわらず、ぼくの提案に対してここまで準備をしていてくださった、

生徒さんや保護者のみなさんに、ほんとうに感謝です。

 

協会へは、演奏会出演を断念することを伝え、そして、

表彰式への参加については、少し考えさせてください、と伝えました。

1日考えてみたのですが、今回は、やはり東京へ行くことは断念することにしました。

表彰式に参加し、ほかの作家さんの曲を聴くことも勉強になるとも思ったのですが…

 

謝辞

賞と演奏機会をいただいた東京国際芸術協会のみなさん

学校とは関係のない行事であるにもかかわらず連絡など協力いただいた先生方

こちらの半ば無茶な提案を受けて準備をしていただいていた保護者のみなさん

そしてなにより、別々の高校になってしまったにもかかわらず練習や準備をしてくれた生徒さん

みなさんに感謝と、また近い将来、素敵な音楽が出来ることを期待して、

この報告を終えたいと思います。

ほんとうにありがとうございました。

 

またいつか、東京行きます。

そのときはぜひ会いましょうね(誰に?)