楽譜を読む…、きょうはリズムを読むということについて、少し考えてみたいと思います。
リズムって、何でしょう。どうやって読めるようになりましたか。また、リズム音痴って何…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
音価とリズム
冒頭の図をごらんください。
音楽の手ほどきの場面で、音符について、よくこんな図で説明されたりしますよね。
全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符…
それぞれの音符の長さをあらわした図です。
さて、みなさんは、これで、リズムが読めるようになりましたか。
それとも、なにか別の捉え方で読めるようになりましたか。
宝地図解読
中学生の頃のことを書きますね。
中学で吹奏楽部に入った福見少年、まだ楽譜の読み方なんてあんまりよくわかっていません。
1年生の頃は、8分音符と16分音符が違うものだとも知りませんでした(汗)。
どっちも、『なんだか旗がついてるやつ』だったのです。いや、マジメな話。
では、どうやって楽譜を読んでいたのか…
『この曲は2拍子だから、1小節が2拍になるはずだよね。2拍にするためには…』
『これは4拍子だから、1小節4拍だよね。さてどうやったら4拍になるのかな…』
こんな感じで読み解いて行っていたのです。まるで宝地図解読。
これでなんとかなってた(・∀・)
リズムってなんだろう…
さて、リズムって、一体何でしょうか。
『それぞれの長さの音符や休符が連なって出来るもの』でしょうか。
うん、じつはそうではなく…
『テンポの流れの中でそれぞれの音符や休符が決まった場所に位置してできるもの』
だと思うのです。
テンポの流れ、『ビート』がまずあって、それぞれの音符は、その上に乗っている。
まずテンポの流れやビートを捉えるからこそリズムって読めるのだし、
そんなふうに捉えるからこそ、生き生きした音楽が生まれるのだと思うのです。
音符の長さの足し算ではなく
リズムって、単なる音符の長さの足し算や連続、ではないと思うのですよね。
そういう意味では、最初の図だけではリズムの『本質』をあらわしていない…
そんなふうに思うのです。
リズム音痴の人って、もしかしたらテンポやビートの捉え方が足りていないのではないか…
音価、音符の連続としか捉えられていないから、リズムが取れないのではないか…
いままでいろいろな人を見てきたことを思い返してみると、そんな気がするのです。
まずはビートが
そういう意味では、中学時代の福見少年の読み方は、とってもいい加減だったけれど、でも、
あながち間違ってもいなかった…、そんな気もするのです。
さて、では、楽譜の読み方、リズムの読み方捉え方を手ほどきする時に、
一体どんなふうに伝えてあげるのがいいのでしょうか。
テンポの流れ、ビート、それをまず捉えることが大切だという考えに立つと…
たとえば合奏していてリズムが乱れたり崩れたりする場面で、
『みんなで手拍子しながら歌ってみる』が有効なことがあります。
手拍子、つまり、ビートを捉える、その結果、リズムが良くなったのではないか…
みなさんは、どんなふうにしてリズムを読めるようになりましたか。
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