管楽器演奏は感染リスクの高い活動ではありません | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
おもに吹奏楽の活動に役立つ情報を発信中!
バンド指導をご希望の方はお気軽にご連絡ください。

件の感染症の影響でいくつかの都府県に緊急事態宣言が出された関係で、

たとえば愛知県教育委員会からは各学校に対してこんな通達が出されたようですが…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

愛知県教育委員会からの通達

まず、本日掲載された中日新聞のこの記事を読んでみてください。

 

 

これは愛知県教育委員会がまとめた対策で、各教育委員会や県立学校に通達されたものです。

『対策を取っても感染リスクが高い学習活動の中止』として、

たとえば合唱、リコーダーなどの管楽器演奏を上げていますね。

また部活動の面では、『密集する活動や、近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い活動、発生や演奏は行わない』とあります。

一方で、『個人練習や相手と距離が取れる練習は可』ともあります。

 

各学校によってさまざま

これを受けた対応も、各学校によって違っていたりもするようです。

たとえば『発声および管楽器演奏はおこなわない』とする学校があったかと思えば、

もっと柔軟な対応を取っている(練習可としている)学校もあるようです。

みなさんの学校はどうでしょうか。

さて、たとえば吹奏楽部が練習を中止するような必要が、はたしてあるのでしょうか。

管楽器の演奏には感染リスクがほんとうにあるのでしょうか。

 

管楽器演奏に感染リスクはない

管楽器の演奏でどれくらい飛沫やエアロゾルが発生するのか、

その検証は、これまでいろいろな機関や団体がおこなっていて、

会話などとくらべても感染リスクは低いとの結論になっています。

管楽器は息を使うから感染リスクがあるようなイメージを持たれがちですが、そうではありません。

 

 

 

 

これ以外にもいくつもの団体がすでに検証しています。

 

どんな練習が…

たとえば何十人もが狭い音楽室に密集しての合奏は、もしかしたら難しいかもしれません。

でも、たとえば教室が使えるのであれば、ひとつのパートがひとつの教室を使って、

個々が広く広がっていれば問題ないはずです。

それであれば、教室の中心を向いて合わせの練習をしても、リスクは増えないと思います。

パート練習は可能なのです。もちろん個人練習も。

 

過剰な対策はマイナスです

以前にも書きましたが、過剰な対策、不必要な対策は、われわれの生活への害でしかありません。

たとえば、乗り物に乗れば事故に遭う可能性はゼロではありません。

でも、だからといって乗り物に乗ることをやめたり制限したりはしないでしょう。

絶対や完全を求めていては、人間はなにも出来ないのです。

検証結果も出ている。これまで部活動やコンサートホールでの感染も起こっていない。

管楽器演奏に感染リスクはないのです。

こまめな手洗いや、『ある程度の』距離を取るなど常識的な対策をしつつ、

活動を継続することは十分に可能なのです。

正しく理解し、正しく恐れた上で、普通の生活をする。これでいいと思うのです。

 

さて、みなさんの学校では、練習を継続できていますか。