音のタイミングや縦の線、どうやったら合うのでしょう。
そこばかりを見ていたのでは、いつまでも合わないのかもしれません。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
音のタイミング
Twitterにこんなことを書きました。
福見吉朗@fukurou293
音のタイミング、合わせに行っていませんか。合うことは大切かもしれません。でもその前に…、自分の中のテンポで音を出していくこと。躊躇なく。合わなくたってかまわないんです。自分の中にテンポ、流れを持つこと。音のタイミングは、結果的に合うものです。これはピッチについても言えることです。
2019年05月24日 22:29
そしたら、秀逸な反応をいただいたのです。
みんなの吹奏楽部室@Koichi_Hirao
音を合わせに行くということは、止まっている状態から動いている車に飛び乗るようなものですね。自分の中のテンポで車と同じか同じくらいのスピードで動いていれば、車に乗ることは容易なはず! https://t.co/iLct9GtrIQ
2019年05月25日 21:42
また、こういう声もいただきました。
倉田大輔@Kuratajazz
@fukurou293 私はそういうのモグラ叩きに例えます。
2019年05月26日 03:22
止まって待っていたのでは…
まったく秀逸な声と言わざるをえません。
たとえば、お休みの小節のあとに出るところが合わない…
なにが原因なのでしょう。準備が不十分? 息が吸えていない? テンポの感じ方が…?
音楽は、あなたがお休みのところでも、ずっと『流れて』いるのです。
その流れの中に、あなたは居たでしょうか。
お休みの小節を、ほんとうに『お休み』して、ぼーっと待っていた?
でもそれで、出るところが合うでしょうか。
流れがまずあって…
『鶏が先か卵が先か』で書きましたよね。
合奏の縦の線と音楽の流れ、どっちが先にあるのか…
音楽って、まず『流れ』があるのです。
拍も、リズムも、縦の線も、その結果としてできるし、その結果として合うのです。
まずは流れなんです。
だから、その流れの中にいることが、まずは合うための必須条件なんです。
流れを感じて、流れの中に居る、これが大切なのですね。
欧米のオーケストラだと、これが当たり前のようにあるのです。
ポーランドの…
これ、前に書きましたっけ…
ポーランドから、ある王立オーケストラが日本に演奏旅行に来ました。
トロンボーンが足りないということで、エキストラで1公演乗ったことがあるのです。
曲は、有名なグリーグのピアノコンチェルト。ソリストは日本人でした。ちなみに指揮者はドイツ人。
ところが、どうやらこのオケにとっては慣れない演目のようで、ゲネプロが、なんだか怪しいのです…
『これ、本番大丈夫かな…』と思ったのですが…
本番、細部はいろいろあったにも関わらず、まるで大河のように音楽が流れていくのです。滔々と。
なにも動じないし、みんながその大きな音楽の流れを共有している。流れの中に居る。
すごく安心して演奏できました。これ、日本のオケでは考えられないでしょ。
流れの中に居ること
音楽の流れの中に居ること、繰り返しになりますが、これ、とっても大切なことです。
テンポが合うこと、縦の線が合うこと、それにはまず、流れの中に居ることなんです。
ちなみに、ぼくは『タイミング』という言葉を多分使いません。
少なくとも、「音のタイミングを合わせて」って絶対言いません。
それは結果的に合うのですから。無理矢理合わせたら、いびつな音楽になるだけです。
流れの中に居るために…、休符は、特に、短い休符は、お休みではありません。
音のない音符です。音は出さないけれど、そこに音符があると思っていること。
タイミングを合わせるのではないのです。
まずは音楽を、その流れを、共有していること。これが大切なのです。
さて、音楽の流れ、共有できていますか。




