コンクールには、魔物が棲んでいる。そんなふうに言われることってないでしょうか。
魔物、いろいろあるのでしょうけど、それ、何だと思われますか?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
コンクールの魔物
コンクールには魔物が棲んでいる。
本番直前になって、突然楽器が壊れる…、あるあるですか?
ぼくは本番5分前にウォーターキーのコルクが取れたことあります。コンクールじゃないですが…
突然、指が回らなくなる。
ステージで、暗譜が飛ぶ。あるある(*_*)
リードミスや外しの悪魔が潜んでいる。
ミュートが転がる、スティックが飛ぶ…
考えただけでもイヤですよねぇ(*_*)
でも、ぼくが言う魔物って、そういうのじゃなくて…
どうしたら良い点数もらえるの?
どうしたら、いい点もらえるんだろう…
どうしたら、審査員に気に入ってもらえるんだろう…
どうしたら、よそに勝てるんだろう…
たとえばそんなことが頭をよぎること、ないですか?
いい賞をもらうための演奏、気に入ってもらえるための演奏、
どうしても、それを求めたくなる。と、
キズや穴をなくすことにばかり、意識が行くようになる。
すると、どうなるか…
ダメ出しばかりになる
練習は、ダメ出しばかりになったりする。
ここがダメ、あそこがダメ、そこが合わない、あっちもずれる…
ここは減点、あそこも減点、これじゃあ心証悪い、こんな音じゃダメ、よそはもっと鳴るぞ…
そんなことばかり考えるようになる。
ダメなところを直す練習ばかり。
こんな練習ばかりでは、個々のモチベーションは下がっていくんですね。
それを出せない空気に無理やりしているだけ。
そんな、ダメ出し、よそに勝つ、(審査員の)ご機嫌取り練習になると、演奏はどうなるか…
音楽がなくなる
音楽がなくなるんですね。
なにが言いたいの?
なにがやりたいの?
だから何なの?
なんにも伝わらないよ?
そんな演奏になる。
そしてなにより、練習していて自分がなくなるんですね。
自分を見失う、というやつです。
ダメ出しや消去法からは、決して音楽は生まれない。喜びも感じない。つらいだけ。なにも訴えない。
それでは結局、評価なんてされないんですね。
コンクールだって音楽なんだ
さて、おわかりいただけましたか?
審査員に評価されること、いい点をもらえること、よそに勝つこと、
そんなことばかりで頭がいっぱいになってしまうこと、
これが、コンクールの魔物だと思うのです。
その魔物に取り憑かれて失敗したこと、ぼくもありますし、
そんなことが頭をよぎること、きっと誰でもあると思うんです。
でも…
コンクールだって音楽なんです。
音楽を求めるから
音楽を求めるから、結果的に合う。
音楽を求めるから、結果的に整う。
音楽を求めるから、結果的に鳴る。
コンクールでも、上に行く団体の練習って、そんな感じなんです。
そういう練習をしているから、音楽を求めているから、結果的に、上に行けるんですね。
ダメなところを直すこと、気に入ってもらおうとすること、よそに勝つこと、理想の音楽を求めること、
どの練習も、端から見ていると表面上はおんなじように見えることもあるかもしれない…
でも、それらは似て非なるものなんです。
結果的にコンクールでも上に行く人や団体は、決して音楽を忘れない。
さて、あなたは魔物に取り憑かれていませんか?

