さて,たとえば『ド・ミ・ソ』の長3和音があったとします。
それを楽器で合わせるときのお話。
昨日のブログで見てきたように,
根音のドの音の中には,よく聴くとミの音もソの音も鳴っている。
じゃ,そこに合わせてやれば,純粋な響きになる。
(純粋が必ずしもいいかどうかは,音楽により,いろいろあります!)
楽譜の4,5,6のところを見てください。ド・ミ・ソがありますね。
純正調のド・ミ・ソの周波数比は,4:5:6になるわけです。
きれいな整数比になるところがポイントですね。
では,それはどうやったらつくれるのか…
もちろん,平均律のドミソとは違います。
どうするか…,,よーく聴くことです。よーく聴いて,
ソ(第5音)はドの中に,ミ(第3音)は,鳴っているドとソの中に,
溶けこむように入る。
うなりがなくなる,澄んだ響きになる。倍音を聴くこともポイント。
すると結果的に,ドを基準にして,ソは平均律よりも約2セント高く,
ミは平均律よりも約14セント低くなる。あくまで『結果的に』。。
じゃ,短三和音はどうするのか…
第5音(完全五度)は,長三和音と同じですね。じゃ,短三度は…
楽譜の5と6(ミとソ)が,短三度ですね。こいつを使う。
そうして作ると,純正調の短三和音(たとえばラ・ド・ミ)の周波数比は,
10:12:15になります。
すると結果的に,ラ(根音)を基準にして,
ミ(第5音)は平均律よりも約2セント高く(長三和音の時と同じですね),
ド(第3音)は平均律よりも約16セント高くなります。
あくまで『結果的に』。。
結果的にですから,それをたとえばチューナーで計ってみても,
あんまり意味がありません。
長短それぞれ第三音に目盛りがついているお節介なチューナーもありますが,
要は,響きに入る,ほかの音に対してどうか,というところがポイント。
ただし,この『純正調』が通用しないこともあるし,
矛盾も生じてくる。いつでも使えるわけではない。
魔法の杖ではないしコンクールで勝つおまじないでもない。。
場合によっては純正調にしないほうが響きがリッチでいいかもしれない。
そんなことも知っておいてください。
そのあたりの矛盾の話は,応用編で。。
とにかく,まずはユニゾン。同じ音や,それからオクターブ。
そして次に,完全5度や完全4度。
これらが,きれいに合わせられること。耳で,ね。
ここから始める。
耳を使うことがポイントなわけです。
とても長くなりましたが,基本編は以上!!
楽器でつくる純粋な響き,ぜひ体験してみてください。
あっ,ハーモニーディレクターの音は『機械の音』だということをお忘れなく。
楽器の音って,もっと複雑で,豊かです。。
聴いて,歌って,吹いてみる!!
