先週、山梨県中央市の王塚古墳を見てきました
王塚古墳を見学した後、今年発見された県内で2例目の前方後方墳もチェックしたく、梅雨ですがプチ古墳旅を決行いたしました
まず、甲府駅からバスを使って王塚古墳へ
王塚古墳は、5世紀後半築造の前方後円墳
全長61.2mで、前方後円墳とはいっても前方部が短いホタテタイプです
県内で唯一の合掌式石室で、竪穴式石室の天井部が三角屋根のように組まれていました
墳頂には石碑以外何もありませんが、竪穴式石室から超豊富な副葬品が発見されています
鉄剣5、鉄刀8、鉄鉾3、鉄鏃約400、短甲2、挂甲1、眉庇付冑1、管玉2が出土さらに、衝角付冑1、眉庇付冑、馬具が出土したと伝えられています
こんなに武器や馬具を持っていたなんて、あなた只者じゃないですよね
王塚古墳の東側、直線で約100m少々先のところで、今年二子塚古墳という前方後方墳が発見されました
全長約50m、4世紀中頃以降の築造と考えられています
周辺に広がる大鳥居宇山平遺跡の中で、前方後方墳や住居跡なども発見され、5月に現地説明会も開催されていました
行ってみたら、ロープが張られていたので中に入るのは遠慮しましたでも、この位置を確認できただけでも嬉しいです
明治大学博物館で「東国の古墳文化の実像を求めて」という企画展が開催中です
大塚先生は、壮絶な戦争体験をされています出土品の展示より、先生の体験や考古学界への想いのほうが心に残る企画展で、なんか涙腺ゆるむほどでした
お近くの方は、是非行ってみてくださいね
(参考文献)山梨県「山梨県ホームページ 遺跡トピックスNo452 王塚古墳 秋の古墳巡り」