オッペンハイマー。 | 旅食遊。祈恋。

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※ネタバレあり。

※めちゃめちゃ長いです。




アカデミー賞監督賞、主演男優賞、助演男優賞など7冠達成した作品。


原爆を扱った映画なので日本人にはいろいろ思うところがあるけれど、どういう経緯で原爆が作られたのかは知りたい。


3時間という最近流行りの(笑)長尺だけど、勇気を持って行ってみた。





第2次世界大戦下。


アメリカでマンハッタン計画が極秘裏に立ちあげられる。

参加した天才科学者J・R・オッペンハイマーは、優秀な科学者を率いて、原子爆弾の開発に成功する。

しかし、投下された原子爆弾が引き起こした惨状を知った彼は、深い苦悩を抱える。


(ネットより)



実はこの映画なかなか日本では公開されなくて、もう公開されないんじゃないかと思われていたそう。

というのも配給会社が降りてしまい一旦公開が白紙となってしまったからだ。
それを別の会社が引き継ぎ、広島や長崎で先行試写会をするなど配慮してやっと公開に公開に漕ぎ着けたそう。

しかし何と言ってもアカデミー賞7冠の作品だし、アメリカ側の事情も知りたいところ。




原爆と言うと日本人的にはヒロシマ、ナガサキのことを思い出してしまうけど、アメリカ側の話なのでそういうのは出てこない。

まぁ、オッペンハイマーの伝記物と思ってもらえれば。

とは言え登場人物がめちゃめちゃ多くて大変なんだよね〜(^^;💦
これから見る人は人物相関図くらい見てから行ったほうがいいかも。
下に貼っておくので興味がある人は見てください。


学生時代はハーバード大学を首席で卒業するも実験は苦手で、教授の勧めに従いドイツの大学で物理理論を学ぶ。

そしてマンハッタン計画のリーダーに抜擢されるが、研究に没頭するあまり妻が育児ノイローゼになってしまった経験があったので、研究所の周りに街を作ることを提唱した。

そしてスタッフを集めるが、「研究が終わったら捨てられる」とか「こんなものを作っていいのか?」と消極的な意見も多々ありオッペンハイマーは一人ひとり説得をしていく。

弁が立ちコミュ能力も高くリーダーに相応しいカンジ。

この研究にはもちろん軍が関係していたのでオッペンハイマーは軍服を着ていたが仲間に
軍服はやめろ。君は科学者だろ?
と言われスーツにハットというポスターのようなオッペンハイマースタイルが確立する。




何故原爆を作ろうとしていたかだけど、当初はナチスを撲滅するためだった。
ソ連も原爆の研究をしていたことがわかっており急いでいたが、ヒトラーの突然の自タヒ。

そこで急に浮上してきたのが日本である。

東京大空襲で10万人がタヒんでも全く降伏する気配がない日本に逆に危機感を抱いていて「戦争を終わらせなければ」という考えにシフトしていったよう。

そのため「もうこれ以上戦争をしたくはない」と思わせるような強力な兵器を求めていた。

(とは言えヒロシマ、ナガサキは実験だったと思いますが)


うん、まぁね。
日本人は捕虜になるということが恥と洗脳されていたから4ぬまで戦えという思考になってたのかもしれない。
そもそも勝てそうもない相手にケンカ吹っ掛けてる時点でおかしいんだけどね。

アメリカ人て勢いよくガンつけてくる割には敵わないとわかるといきなり低姿勢になるじゃない?
私も日本人だからあの切り替え早さには違和感あるんだけど、勝てないとわかったら諦める。

それも重要だよなぁ。

しかし、原爆が完成した途端「あとはこちらに任せてください」とばかり軍が2発の原爆を持っていってしまい、8月6日には広島、8月9日には長崎に投下される。

戦争は終わりオッペンハイマーはヒーローとして称賛を浴びるが、彼の目には被爆する人々の幻影が映り、足元には黒焦げのタヒ体が。

アイゼンハワー大統領(ゲイリー・オールドマン)に招かれた時も「私の手が血塗れになったようです」と発言し不興を買ってしまう。




プロメテウスは人間に火を与えた
その罰として永劫の苦しみを与えられた

オッペンハイマーをマンハッタン計画の一員として呼ぶが、後に敵対関係となってしまうストローズ(ロバート・ダウニーJr)。

これはアイソトープの輸出を決めた時ストローズだけが反対したのだが、オッペンハイマーがジョークを用いてストローズを揶揄したことからストローズが激昂したことが原因である。

でも、考察を見ていたら「ストローズが科学者ではないとわかるとオッペンハイマーはストローズに興味をなくした」というシーンがあったらしい。

そのせいかな?
オッペンハイマーとアインシュタインが庭で話しているのを見て「自分の悪口を言ってたんだ」という妄想に取り憑かれていた。

(実際はストローズの話など1mmもしていない)

戦後は米ソ冷戦の時代となり、赤狩りが推進されていたのでそれに乗じて元共産党のオッペンハイマーをめちゃめちゃ叩いた。
そのせいで愛人が自タヒしたことも暴露されかなりの恥をさらした。

友人の弁護士は「これは結論ありきのヤラセだ。何故戦う?」と言ったが、オッペンハイマーは聴聞会を続け公職を解かれてしまった。
一時期はパスポートも発行されなかったので海外へ行って仕事をすることもできなかったらしい。

オッペンハイマーもストローズもユダヤ人で共に海外の同胞を救いたい、という希望があったはずなのにグダグダだよね。

まぁ、その後ストローズが商務長官になるための公聴会でその報いを受けることになりますが。




聴聞会を辞せず自ら罰を受けているかのようなオッペンハイマーなんだけど、妻キティ(エミリー・プラント)の評価は厳しい。

「自ら罰せられれば許されると思ってるの?」

この人ダンナが研究で忙しいとは言え育児ノイローゼになるとか、アメリカ人であることを差し置いても我が強い。
1940年代のことだからもっとダンナを支えてもいいんじゃない?
子供が二人に増えた時もイヤそ〜に相手してるし。

と思ったらキティは生物学者、植物学者だったそう。
なるほどね〜。
この時代では仕事と家事の両立とかあり得なかっただろうしね。
しかも三度の離婚歴があるらしい。

でも、オッペンハイマーとは離婚しなかったんだよね~。

オッペンハイマーにとってはそうやって責められることも“永遠の苦しみ”のうちなんだろうか?


原爆を作ったオッペンハイマーが悪い、とストレートに言う人もいるけど、科学は進化するしか能がないし人間は進化しないし、そもそも戦争しなければいいんだし。

そもそもアメリカは悪くないと思っているのだから反省とか、無理だと思う。
まぁ、誰かがうっかりアメリカに落としたとしたら「原爆は間違いだった」とか言うかもしれないけど。

てか、言いそう。

アイゼンハワーも広島と長崎の惨状を見て3発目は辞めたらしいからな。


21世紀が始まる時に誰かが「21世紀は戦争のない時代」と言っていて、私もその通りだと思ったけどガンガン戦争してるじゃない?

インターネットも便利だけど犯罪もあるじゃない?
自分子供いないけど、子供がいたらめっちゃ不安だわ〜(^^;💦

絶対悪い方に使うヤツいるよね?



で、私はYouTubeを踏まえた上でもう一度見たいけど、3時間かぁ。
勇気いるなぁ〜(^^;💦





『オッペンハイマー』人物相関図。👇👇👇


『オッペンハイマー』を100倍理解するための登場人物徹底解説。👇👇👇


小学生でもわかる『オッペンハイマー』
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