※ネタバレあり。
高橋一生が再び野田秀樹の作品に出演する。
見たくないわぁ、野田秀樹(^^;💦
でも、高橋一生は見たい(笑)
とすると行くしかないか。
チケット取れるかな?
予選落ちし、発売日当日に必死で頑張った結果1階の立見席をget!
今まで2階の立見席だったので少し昇格したかな(笑)
今回はアリスなんだって。
それはまた使い古された題材。
でも、野田秀樹だから一捻りどころか5回も6回とひねっていそう。
さて、ついてゆけるか?
なんて怖い話を書くんだ野田秀樹(^^;💦
アリスと見せかけてとんでもない。
最初はヤネフスマヤ夫人(秋山菜津子)とシャイロック・ホームズ(大鶴佐助)が土地を売る話をしているから、あぁ、『桜の園』かと思うんだけど、ヤネフスマヤ夫人が、
「土地を売る前に子供の頃見たアリスの話をもう一度見たい」
と言ったので脚本家を呼ぶ。
ひとりはチェーホフの血を引く知恵豊富(大倉孝二)、もう一人はブレヒトの曾孫ブレルヒト(野田秀樹)。
ところが二人とも同じ結末を書いてしまう。
その時名乗りを挙げたのが第三の作家初音アイ(山崎一)
いや、ギリギリやん(^^;💦
こうして行方不明になったアリス(多部未華子)を追いかけるアリスの母(松たか子)の話が展開される。
アリスの母がウサギ(高橋一生)を追いかけて行った先は何かの訓練が行われている。
アナグラムの訓練でアリスの母は
I am USAGI. Now I rush.
という文章を作り称賛されるがUSAGIは英語ではない。アリスが、
「これはUSAGIではなくUSA-GI。つまり工作員を育成している」
と解読していたことがわかり、そのために帰ってこれなくなったことが判明する。
もう、そうするしかない=妄想するしかない
どうかしている=同化している
など言葉遊びもいろいろあるし、
松たか子が「私はアリスの母親です!」と言った時に
スタッフ細胞はあります!
と鮮度の低いギャグを無理矢理ねじ込んできたりするんだけど、まぁ不覚にも笑ってしまった。
そういうのがガンガンあるんだけど、
38度の平熱線を越えて
私の名前はアン・ミョンジュン
というセリフを聞いた時に、笑いの裏に隠された強烈なメッセージを受け取ることになる。
アン・ミンジョンは亡命する時にアリスに「いっしょに連れて行って」と言われたが、足手まといだから置いてきてしまった。
アリスを助けるために38度線の向こうに戻るが、再び戻ってくることはなかった。
アリスがうさぎを追いかけて行った時、銀の輪をくぐって穴に落ちていく様子を『不思議の国のアリス』さながら再現していたけど、真実は薬で眠らされて袋に詰められたことがわかる。
ラストシーンでアリスとアリスの母が再会して一瞬抱き合うが、私たちは彼女が未だに行方不明であることを知っているから。
そして、アリスの物語を見終わったヤネフスマヤ夫人はメタバースの世界へと去ってゆく。
物語が終われば人々は去ってゆき忘れ去られるんだ。
でも、アリスの母はそのままその場に留まる。
待つことしかできない。
何もできない。
野田秀樹と高橋一生のインタビュー動画があったので見てみた。
テレビのインタビューなんか受けられるんだ?と思ったが、さすがに『拉致』とか『工作員』とか『38度線』とか言えなくてすべて
不条理という言葉に置き換えられていた(笑)
それにしても高橋一生の演技力の確かなこと。
これは常連になる予感。
でも、まぁ、イヤな予感だけどね(^^;💦
『兎、波を走る』 👇👇👇
『兎、波を走る』ティーザー映像。👇👇👇
NODA MAP『兎、波を走る』公開ゲネプロ。
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