怪物團。フリークス。〈FREAKS〉 | 旅食遊。祈恋。

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※ネタバレあり。

※「FREAKS」は原題であり差別を助長する意図はありません。



Youtubeの金曜レイトショーで見ました。


1932年の作品。

本物の障害者を使っていたり、最後は殺人というショッキングな内容からイギリスでは30年間上映禁止になっていたそう。


監督はサーカスに在籍していた経験があるので、昔はこういうサーカス団もあったのかも?





小人のハンスは同じく小人のフリーダと婚約している。
だが、ハンスは最近美貌のブランコ乗りのクレオパトラが気になって、フリーダにひどいことを言ってしまう。
そして、どうしてもクレオパトラが諦められないハンスはフリーダとの婚約を解消してしまう。 

クレオパトラはハンスに気のある素振りをするが、彼女はハンスに金を貢がせたいだけ。
フリーダはクレオパトラにハンスの心を弄ばないように、と頼みに行くが、ハンスに財産があることがわかると結婚すると言い出す。

クレオパトラにはヘラクレスという恋人がいて、二人は結婚したあとハンスに毒を飲ませ殺そうと計画していた。

結婚式の日、クレオパトラは毒を入れたワインをハンスに勧める。
しかし、酔ったクレオパトラはヘラクレスとキスしてしまい、フリーダは傷つき出ていってしまう。

その後団員はクレオパトラに「君も我々の仲間だ」と盃を回したが、クレオパトラは激怒してこれを拒否。
ハンスは気分を害してしまう。

さすがにまずいと思ったクレオパトラは「酔っていただけ」とハンスを宥めるが、ハンスは倒れてしまう。

医者に毒を飲まされたことを告げられたハンスはようやく自分が騙されていたことに気づく。
そして、クレオパトラとヘラクレスを仲間たちと追い詰める。






本当に障害者を起用しているので、下半身なくて両手で歩いてる人とかシャム双生児の姉妹、両腕のない女性など出てくるのでちょっとびっくりする。

あと手足がなくて芋虫みたいに這ってくる人もいて、いやもうこれはビックリと言うか、頭の中が真っ白になって思考が停止してしまった。

しかし、両手を使って移動している人、めちゃめちゃ速いの!

シャム双生児の姉妹は一人が男性と話してる時はもう一人は本を読んでいたりしてプライベートを保っているよう。

両腕のない女性は「ミロのヴィーナス」と呼ばれていて普通に足を使って食事をしている。

なんか普通だ。

そして、ミロのヴィーナスという呼び名がうまい(^^;💦




クレオパトラ、名前の通り美人だけど本当に下品で性格悪いのね。
そんな女と気が合うのだからもちろんヘラクレスもめちゃめちゃ粗野で下品。 

この映画1時間強で短いな、と思ったら20分くらいカットされているよう。
カットされた部分ではヘラクレスが去勢されているシーンがあるそうで、確かにそれはキツイかも(^^;💦

そして、クレオパトラは下半身はアヒルのようになってしまい言葉を失って見世物小屋で公開されている。
映画冒頭に説明されているが、どうしてそうなったのかはわからない。




ハンスはその後サーカスを辞めて誰にも会わず、大きな屋敷で使用人と暮らしている。
そこへフリーダがアシカ使いのヴィーナスと道化師のフロソに付き添われてやってくる。

ひたすらハンスの幸せを願うフリーダが健気すぎる…。

しかし、ハンスに遺産があることをクレオパトラに言っちゃうのはダメだろう(^^;💦
まぁ、勘違いからなんだけど、お金の話は内緒にしないとね。


あと騙されていることに気づいたあとのハンスの目が怖すぎる💦
健常な人間が心が醜く障害者の心が美しいという話ではない。
仕返しする、と言っても殺すのはダメだろうと思うしね。

ヴィーナスとフロソはとてもいい人で、フリーダの良き相談相手だった。
最後フロソといっしょにフリーダに付き添ってハンスの屋敷まで来たが、ハンスとフリーダがいい雰囲気になりそうだと悟ってフロソと共にそっと出ていく。

それがすごい粋で、残酷なシーンはチャラかな、っていうくらい。


ちなみにハンス役とフリーダ役の二人は実際は兄妹だそうです。