ノマドランド。 | 旅食遊。祈恋。

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※ネタバレあります。




今年のアカデミー賞候補が「ノマドランド」と「ミナリ」と言われていたが、同じ国の映画が2年連続で受賞することはないらしく、この作品が最有力候補だった。


その予想通り「ノマドランド」が受賞、主演のフランシス・マクドーマントは3回目の主演女優賞を受賞した。


しかし、私はこの女優さん知らないんだけどね(^^;💦



ノマドとは遊牧民のこと。





ファーンはリーマンショックにより仕事を失い、車にすべてを積み込んでノマドとして生活する決心をする。

行く先々で季節労働者のような生活を始めるが、60代のファーンが仕事を得るのはなかなか難しい。
年金支給の手続きを勧められるが金額が少なすぎて生活してはいけないと断る。


いや、ここでもうびっくり。


海外って税金高いからもっと福祉に手厚いと思ってた。
コロナで仕事を失ってもすぐに補償が出る……みたいなことをどこかのブログで読んだし。 

実際家を支給されるそうだが、それ以外の援助はないらしい。


どこの国も老後は大変なんだなー。




アマゾンで働いていた時にリンダ・メイと出会ってノマドの集会に誘われる。
そこではボブ・ウェルズという人が会を取り仕切っていて、ノマド民の手助けをしている。

ここでリンダ・メイがバケツいっぱい持ってきて何かと思ったらトイレの話なんだよね。


バケツの大きさは車に寄るわね。

腰の悪い人はこれがいいわよ。


彼女の笑顔が素敵だから深刻にならないけど、いきなり現実的な話。



タイヤがパンクした時助けてくれたスワンキー。

町までスワンキーの車に乗せていってくれたが、「スペアタイヤは持っているのが基本」と厳しく言われる。

そして、「今後のために車にGPSを付けなさい」と。


スワンキーは癌を患っていて、でも病院で寝たきりの生活はイヤだからノマドになったと話す。
彼女からはのちに目標の場所に着いたとメールが来る。



しかし、ファーンが必ずしも路上生活をしなければならないかと言うとそうでもなく、妹がいて頼ってくれて大丈夫と言われている。
この時は車の修理代を借りに行ったけど必ず返すと約束し、妹もファーンの選択を尊重している。


またデイブというノマド民がいたが、彼は息子が迎えに来て普通の生活に戻った。
ファーンがその家に遊びに行くと
「ここでいっしょに暮らして欲しい。離れもあるし、息子も了承済み」
と言われる。

でも、ファーンはそのまま路上生活に戻って行くんだよね。




なんか自分は旅行好きだけど家に落ち着きたいタイプなので、見ていてこんなの無理だなぁ~って気持ちが強かった。

戸建て派ではなくマンションが好きだけど。

ノマドの辛いところは思い出を捨てなければならず、それがめっちゃ苦痛なんだそうだ。
ファーンも父からもらったお皿を大切にしているけど、デイブが誤って割ってしまうんだよね。

一生懸命ボンドでくっつけてたけど、あれは辛いわ~。

自分、捨てられない性格だから無理だわ~(^^;💦




もしかしたら、この先引っ越しするかもしれないので断捨離してたんだけど、喪失感が大きすぎて辞めた。

なんか今は廃盤になっている珍しいものとか結構あるのでメルカリで高く売れるんだけど。
10万とか入ってきてもホテルとか泊まってアフタヌーンティーとかしたら、あっという間になくなるし。

お金が欲しい訳ではないから手離すことが辛い。



自分は喘息あるし、 
コロナに感染したらひとたまりもないし、
これがすべてゴミとして捨てられるより欲しい人に渡したほうがいいと思うんだけどね…。




この映画で出演している人はファーンとデイブ以外本当のノマドだそうで役者ではない。

すごく自然な感じなのでびっくりした。

ボブ・ウェルズは劇中で語っているように息子を自殺で亡くしたそうで、でも、ノマドたちは「またね」と言って別れるのでいつか息子にも会えるような気がすると話している。



一方スワンキーが癌というのは本当ではないそう。
だから本人もこのセリフを言うのにためらいがあったそうだ。
でも、監督はスワンキーを気に入っていて、彼女に合わせて撮影スケジュールを組んだそう。

スワンキーは息子夫婦の家で暮らしていたがそれがストレスで路上生活を始めたそう。
アメリカ全州を回ることを目的にしていて、それは達成されたそうだ。




経済格差で貧困層にしわ寄せが…ってことなんだけど、それを批判するでもなく、60代で働かなければならないことに不満を言うでもなく。

これが日本人ならものすごいブツブツ言いそう(笑)

そして、余談なんだけどアカデミー賞のニュースを見ていたら、主演男優賞はアンソニー・ホプキンスが受賞したそう。

レクター博士!
まだ活躍してたのか(笑)

「ファーザー」という映画で認知症の役を演じているそう。

それは見たい!



アンソニー・ホプキンスは昔インタビューで、
「そろそろ引退したいと思っているが、そうするとマネージャーがいい脚本を持ってくる」
と言っていた。

未だにそれが続いているのかなぁ?



いつ公開されるんだろう(*^^*)






see you down the road…

 


https://youtu.be/89a0cFJypww