「17」どうしてもチョコレートパフェを選べない。 | もしかして、人生が変わる日。

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トラウマ治療についての、あれこれを。

 

月(つき)と申します。

 

思いがけず、カウンセリングルームでトラウマ治療を受けました。

 

自身の記録として、ブログに刻んでいます。

 

 

 

 

11度目の治療が進んでいます。

 

メロンソーダからの連想ゲームが続く。

 

有名なデパートの系列店的なスーパー。

 

その敷地内にあった、こじんまりとした喫茶店。

 

スーパーの近くには公園があり、よく遊んでいたのもあって、スーパー付近を毎日のように通っていた。

 

子供のわたしにとって喫茶店は、魅惑的な大人だけの特権の場。

 

その喫茶店にも、店前にショーケースみたいなディスプレイがあったかもしれません。

 

今は思い出せないのですが。

 

喫茶店を横目に、通り過ぎていた日々。

 

ある日お家に来た従兄弟のお姉ちゃんが、その喫茶店に連れて行ってくれました。

 

3つ4つ年上のお姉ちゃん。

 

お金持ちの本家長女だからかもしれないけど、なんでも欲しいものを所有していた。

 

テレビも観せてもらえなかったわたしにとって、お姉ちゃんの持ち物でトレンドを知っていました。

 

ドキドキしながらメニュー本をめくる。

 

お姉ちゃんはチョコレートパフェを。

 

迷い、決めあぐねるわたし。

 

喫茶店代はお姉ちゃんの奢り。

 

わたしもチョコレートパフェを食べたかったけど・・・高いのです。

 

遠慮して50円だか100円だか安い、アーモンドパフェに決めると。

 

お姉ちゃんから「チョコレートパフェにしないの?」と尋ねられます。

 

チョコレートパフェが食べたいとは言えないわたし。

 

届いたアーモンドパフェは貧相で、チョコレートパフェを食べたかった後悔が広がります。

 

喫茶店を出て階段を降り、家に戻るまでの坂道が、鮮明に浮かび上がります。