「小馬鹿な態度」という言い方 |  ときしらずのブログ◎迂闊な話         

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先日のYahoo! JAPANに、再就職の面接を受けた女性の話がありました〔6/12、キャリネコニュース〕。彼女談の箇所に、「こちらが強く言えない立場なことをいいことに」とか、「(面接官の)高圧的で小馬鹿な態度」という表現があり、下線の箇所が気になりました。

 

「立場」も「小馬鹿」も名詞ですから、「立場な」「小馬鹿な」という形容動詞のような言い方、いわば「名詞の形容動詞化」には違和を感じます。ここは、「立場である」「小馬鹿にした」といった言い方が適切ではないか。すなわち、「こちらが強く言えない立場であることをいいことに」とか「高圧的で小馬鹿にした態度」という表現になるのではないでしょうか。

 

〔以下、国語辞典を抜萃して引用させて頂きました。用例中の、見出し語を表す記号〔 ー 〕は文字表記に変えさせて頂きました。下線は引用者です。〕

『明鏡国語辞典』第二版

こばか【小馬鹿】

〔名〕

「小馬鹿にする」の形で 》 相手を見ぐびって、軽蔑するような態度をとる。

「人を小馬鹿にした態度」

 

「名詞の形容動詞化」は昨日今日に始まったことではなく、以前から存在すると思われる現象です。「大人なファッション」「早起きな朝」「パンダな顔」「万能なソース」「ピンチな場面」…これらは、 ごくごく一部です。この現象については、以前にもブログで取り上げたことがあります。これからも、随時、書き記していきたいと考えています。

 

 

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嵐山町の最高峰178mの大平山(おおひらやま)。嵐山渓谷と併せ、人気のあるハイキングコースとか。バス停からラベンダー園までの途中で撮影しました。

 

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らんざんラベンダーまつり

 2024/6/11(火)

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6月11日(火)、『千年の苑ラベンダー園』〔埼玉県比企郡嵐山町〕の ‟らんざんラベンダーまつり” 〔6/7(金)~23(日)〕へ行って来ました。見頃には早かったようです。

 

千年の苑クラフト工房。

 

 

ラベンダー園入口。

 

 

 

ラベンダー【lavender】(シソ科)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない  宮沢賢治」

 

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