和語への転換 |  ときしらずのブログ◎迂闊な話         

 ときしらずのブログ◎迂闊な話         

  「言葉」につての雑感。花や風景の写真。  



   
  

前回までに、「裏面」「肉汁」「代替」の読み方の変化について雑感を書いたが、改めてその変化を見てみると、三つの熟語に共通しているのは、音読みから訓読みへという現象である。

     *

「裏面」 めん    ⇒  うらめん

「肉汁」 にくじゅう  ⇒  にくじる

「代替」 だいたい   ⇒  だいがえかえ

     *

殊に話し言葉は、音読み(漢語)より、訓読み(和語)のほうが、理解しやすい。そこで、熟語の本来の読み方を理解していなければ、往々にして、漢語から、理解しやすい和語への転換が起こるのではないだろうか…。以上、上記現象からの類推である。