○特徴(ネタバレなし)
1.背景
①日本で公開したアニメ映画「君の名は。」の小説版
②日本での興行成績は、アニメ映画としてはジブリ映画以来の興行100億円突破。
③映画は映像と音楽に加えストーリーも反響を呼んでおり、繰り返し見る人もいる。
2.ストーリー
①立花瀧は東京都内に住む高校2年生。ふと目覚めると、身体に異変がある事に気付く。身体が女になっていたのだ。さらに住んでいる場所は良く分からない田舎だ。
②宮水三葉は飛騨市の片田舎、糸守町に住む高校2年生。ふと目覚めると、身体に異変がある事とに気付く。
身体が男になっていたのだ。さらに住んでいるところは、憧れの東京だ。
③2人は身体の交換が行われていたのだが、あまりの体験に夢だと思っていた。自分の身体で目覚めてすぐの時には覚えているのだが、しばらくすると忘れてしまうので気にもしていなかった。
④身体の入れ替わりは週に2、3回起きた。自分の身体になって目覚めると、入れ替わった時の奇行を周りが不思議がるので、少しずつこれが現実である事を認め始めた。
⑤2人はお互いに日記をつけるなどして、交流を始めた。実際に話をする事はできないが、お互いの身体で生活をするうちに、親近感がわいてくる様になった。
⑥瀧は三葉が身体にいる時に、憧れの先輩・奥寺ミキとデートをする約束をする事になる。デートの際に美術館に行く事になった瀧は、そこで糸守町の風景を見つける。
⑦デートは失敗に終わった事を三葉に話たく入れ替わりを待つが、これ以降入れ替わる事はなかった。気になったのは、三葉が言っていた、もうすぐ彗星が見えると言う事だった。彗星が見えるということを、瀧は知らなかった。
⑧ずっと起こらない身体の入れ替わりを不思議に思った瀧は、風景画と自分の記憶を元に糸守町を探す事にした。
⑨わかっているのは飛騨市だと言う事と自分の書いたスケッチだけだったが、ラーメン屋の店主に聞いて、糸守町の場所がわかった。
⑩到着した糸守町は、大きな湖だけができていた。糸守町は3年前に起こったティアマト彗星の一部から落ちてきた隕石の落下で、崩壊していた。「旧」糸守町には、隕石が落ちた後にできた新糸守湖ができていた。入れ替わっていた三葉は、3年前の姿だったのだ。
⑪信じられない瀧は、三葉の身体の時に祖母と一緒に行った山に向かう。そこで自分が奉納した神酒・口噛み酒を飲んだ。
⑫意識を失った瀧は、気付くと三葉の身体の中にいた。それはティアマト彗星が落ちて来る当日だった。
⑬瀧は彗星から町民を避難させるため、防災無線による避難を思い付く。友人のテッシーは親の会社から爆薬を借りて爆発を起こし、防災無線に周波数を合わせたマイクにサヤが偽の放送を起こす。最後に三葉が町長の父を説得して、町民を被害の外である学校に避難する手伝いをすれば完了だ。
⑭父親の所に行った瀧は、しかしこれを断られてしまう。上手くいかない事で焦った瀧は、町民を、そして三葉を助けられるのか。
3.良い点
①中盤以降のテンポが良い。
②伏線もしっかりしており、物語としてしっかりしている。
4.悪い点
①話が壮大で荒唐無稽すぎる。
○評価
1.本を選んだ理由
映画が大ヒットしていたので。
2.評価(各5段階、25点満点)
項目 | 説明 | 点数 |
目的との合致度 | 目的と合致しているほど高い | 5 |
わかりやすさ | わかりやすいほど高い | 3 |
内容の質 | 質が高いほど高い | 4 |
内容の量 | 量が多いほど高い | 4 |
読み応え | 読み応えがあるほど高い | 4 |
合計 |
| 20 |
評価 |
| A |
※評価はS、A、B、C、Dの5段階。B以上は読む価値あり。
設定に抵抗がなければ、面白く見る事ができる。