○特徴
1.背景
①現代において、起業をするために莫大な金と時間が絶対に必要というわけではない事を伝えたい。
②数万円程度の出費で起業をし、5万ドル(約500万円)程度のリターンを得ることも十分可能である。
③筆者自身も1万円起業家の1人であり、自身の経験と成功した1万円起業家にインタビューをした結果から、読者が1万円起業を行うか指南する。
2.内容
①1万円起業をするためには、資格などが必要ない場合がほとんどである。自分の趣等を仕事に昇華させる事はできる。
②1万円起業をする場合は、自分1人または数人程度で経営をするマイクロビジネスを行うこととなる。それでも年間で5万ドル~10万(約1000万円)を得ている経営者は多くいる。
③情熱だけではマイクロビジネスは成功しないが、情熱と他人の興味の間には共通部分が必ずある。マイクロビジネスではここを探しだす事が重要である。
④自分がどの様に苦労したかは顧客には関係ない。それよりも相手にどの様なベネフィット(利益)があるかを訴える事が必要。
⑤A4用紙1枚にまとめられる様に簡潔で、具体的なビジョンを持つ事が重要である。
⑥最初の1つが売れるまでが1番大変である。そこから拡大する事はそれに比べれば簡単である。
⑦最後は自分を信じる事。他者からのアドバイスを頼りにすると失敗する場合が多い。
3.良い点
①マイクロビジネスを始める為の具体的なアドバイス、例が多い。
②アドバイスは起業をする場合のみでなく、普段のちょっとしたことでも応用可能
③失敗が起こる可能性にも言及している。
4.悪い点
①副題に「片手間で始めて」と書いてあるが、そのような上手い話ではない。
②ケーススタディとして出て来る話は、リストラ等から思い切って本業として行おうとしている事が多く、時間や能力が高いために成功している事例が多い。誰にでもできるわけではない。
③本格的に会社を作ることを前提としており、「副業で稼ぐ」事ができるとは思えない。
○評価
1.評価(各5段階、30点満点)
項目 |
説明 |
点数 |
目的との合致度 |
目的と合致しているほど高い |
2 |
わかりやすさ |
わかりやすいほど高い |
4 |
内容の質 |
質が高いほど高い |
3 |
内容の量 |
量が多いほど高い |
4 |
読み応え |
読み応えがあるほど高い |
3 |
専門性 |
専門性が高いほど高い |
3 |
合計 |
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19 |
100点満点換算 |
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63 |
総評
簡単に稼ぐ事はできない。本気で起業するなら読んでもよい。簡単な副業が探したいなら別の本を読むべき。