僕の中では初執筆の本格推理長篇『百足御殿の密室』について。続き。
初の長篇なのだから、今までの短篇のようなマイナーな虫ではなく、もっとメジャーなやつを使おう! ということで、選んだ素材はムカデでした。国内では一番デカい、トビズムカデです。
タイトルはシンプルかつインパクト大を目指して、ひと目でミステリだと判るように「~の密室」にしようと決めて、舞台となる建物名は「百足館」とか「百足屋敷」とか候補を出したのですが、あまり使われていない名詞で「御殿」にしました。
ストーリーは、短篇で活躍してきた三人組(探偵+語り手+イケメン)が、多足類博物館+管理者の家屋である通称「百足御殿」にやってきて、そこで殺人事件に巻きこまれる、といったもの。ムカデの特徴をトリックに使ったり、地虫の中では最強とも言われる存在感をテーマに盛りこんだりと、ムカデづくしの一作としました。
事件の真相は、結構深刻というか、暗い感じのものでした。割と後味悪いかも。でも当時は、そういうのが好きだったんですよねー。エンタメ、しかもシリーズものを目指すなら、そこは何かしらのカタルシスを得られるものでないと……と、今なら思うんですが。
そして、この作品も〈メフィスト賞〉へ送ってみたわけですが……。
ちょっと今回は短めです。
続く。
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