僕の昆虫ミステリ執筆は終了しました──と前回書きましたが、一応、これだけは追記しておいたほうがよさそうなやつを。
当時読んでいた書籍で、『新・本格推理』という文庫のシリーズがありました。
これは、鮎川哲也さんが編者として長く続いていた『本格推理』シリーズの続篇に当たるもので、二階堂黎人さんが編者をされてました。
アマチュアの一般公募の中から、優れた作品を毎回8作ほど掲載するという企画です。アマチュアならではの破天荒なアイデアもあれば、堅実で巧緻なロジックもあり、たくさんの個性が揃ったユニークな本で、新刊が出るたびに即購入していました。
そしてあるとき、これに応募してみたらどうなるんだろ? と思い立つわけです。
いや、あんた才能ないだろ、時間の無駄だよ──と囁く自分がいたのですが、新たに作品を書くのではなく、過去作から評判がいいやつを引っ張ってきたら、どの程度の評価を得られるものであろうか、と試してみたくなったんですね。たぶん。
選んだ作品は、5作目の昆虫ミステリ短篇「幽霊屋敷の渦巻」でした。
当時WEB公開していた中では特に外連味が強く、ウケもよかった一品なので、もしかしたらいい線行くかも──と、またもや勘違いしたわけです。
問題としては、枚数が133枚と、規定オーバーだったこと(応募条件は枚数100枚以内)。それと、内容がシリーズ探偵ものの一環であるということ。初見だと判らない、レギュラーキャラクターのネタが散りばめられているわけですね。
ですが、このふたつの問題点については、同時に解決できそうです。シリーズネタを削れば、自然と枚数も減りますからね。あとは初見でもキャラクターの関係性が理解できるように加筆すればノー問題。
そうして100枚に仕上げた、“ノンシリーズ版”の「幽霊屋敷の渦巻」。これを、光文社さんへ応募してみました。
その結果は次回に──。
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