無人の家で発見されなかった手記

無人の家で発見されなかった手記

──ある素人小説家の陳述

Amebaでブログを始めよう!

 先日BOOTHで販売開始しました『闇匣より這い寄るもの』ですが、ご好評につき(と言っておく)、早期購入特典をお付けすることにしました!


名付けて、『闇匣mini』

 約20ページの小冊子(PDFファイル)で、800字の掌篇が3本、10枚強の掌篇が2本、そして『闇匣より這い寄るもの』収録作の自己解題が収録されています。



 

 BOOTHの「おまけファイル」機能を使っておりまして、商品のご購入者のみがダウンロードできるファイルです。該当する注文の注文詳細からダウンロードが可能ですので、購入履歴をご確認ください。お支払いが完了すれば、商品到着前でもダウンロードできるはずです。
 これからご購入いただく方はもちろん、過去にご購入済みの方もダウンロード可能です。
 期間は5月31日までを予定しております。状況に応じて延長も検討いたしますが、お早めにご購入いただければと思います。

 いったいどんなオマケなのか気になると思いますので、『闇匣mini』の内容を簡単にご紹介いたします。

■800字小説・3作
「大怪獣クトゥルー」 パロディ色の強い、なかなかにはっちゃけたアクション巨編。
「表紙の男」 とある人物の知られざるエピソード(?)。通好みの話かと。
「小宇宙的」 童話というかお伽噺というか。チャレンジングな一篇。

■掌篇小説・2作
「しょうがない」
 同人誌に寄稿するつもりで書いたけど寄稿されなかった作品。何を隠そう、何かの間違いで、非常に畏れ多いことに(本当に!)、菊地秀行先生に読んでいただいたことがあります。
「穢れた鎖」
 これも同人誌に寄稿するつもりで書いたけど寄稿されなかった作品。クトゥルー神話小説とは言い難いかもしれないけど、舞台がアーカムなのでご容赦を。公開するのは非常に恥ずかしい。なぜなら処女作だから。初々しい葦原を見ることのできる、またとないチャンスです(笑)。

■作品ノート
『闇匣より這い寄るもの』収録作5篇について、短文を書いてます。あとがきみたいなものですね。あとがきを巻末に掲載することは好みではないのですが(あくまで自分がするのはという意味)、こういう場でオマケとしてであればそんなに抵抗ないです。もしご興味があればどうぞ。

 以上の内容です。オマケとしてはそこそこ充実しているんじゃないかと思いますよ、ええ、それはもう。

 繰り返しになりますが、ダウンロード期間は2020年5月31日までを予定しています。
 新刊の『闇匣より這い寄るもの』をご購入いただいた方全員がダウンロード可能となります(単品でも、セット販売でも)。
 お早めにお買い求めください! 何卒!

BOOTH 『闇匣より這い寄るもの』
https://darkbox.booth.pm/items/1882204

 

 僕はクトゥルー神話が好きです。
 数々の魅力的な邪神、怪物、魔道書にアーティファクト。ここが自分の居場所だという気さえします。

 そして、クトゥルー神話小説が好きです。
 ラヴクラフトはもちろんですが、ロバート・ブロックのエンターテイメント性に共感し、心の中で師事しています。他にも、スミス、ロング、ハワード、キャンベルなど、人それぞれ好みがあるでしょうが、クトゥルー神話に対する親愛の情は、それなりに抱いているつもりです。

 しかし、ひとつ、満足していないことがあります。
 それは、新作小説に関してです。
 幸いなことに日本ではクトゥルー神話が一部で流行しており、新作小説も一定のペースで目にすることができる環境になっているかと思います。
 しかしながら、自分が読みたい、こういうのが読みたかった、よくぞ書いてくれた──そういった小説が非常に少ないのです。
 もちろん、中には傑作良作と感じるものもありますが(あえて作品名は挙げませんが)、割合的にとても少ない。

 この作者は、本当にクトゥルー神話が好きなのだろうか?
 読んでいてそういう疑問を持つ作品が多いのです。よく判らないけど蛸頭や魚人を出しときゃいいと思っているんじゃないのか(やれやれまたか)、とか、雰囲気はそれっぽいけど別に神話作品と冠する必要はないんじゃないか(オリジナルの神話存在の場合は考え方が難しいかもしれないけど)、とか。
 あまり書いても愚痴にしかならないのでやめておきますが、そんなわけで僕は現状に満足しておらず、欲求不満な日々を送っているわけです。

 僕がここしばらくクトゥルー神話小説ばかり書いているのには、そんな背景があります。
 自分はこんな小説が読みたかった。
 そんなふうに自分で思える小説が書きたい。
 だから書いている。
 結果がどうかはともかくとして。
 以前、羽交い絞めにされてもクトゥルー神話小説が書きたくて書いてるような人たちの作品を読みたい、的なことをどこかで言った覚えがありますが、まさにその思いは続いています。

 僕はプロ作家になるほどの才能はありませんので、いかに自分が読みたいものを目指しても限界はあります。
 ですが、一応それなりの実績はなくもない。ごく少数ですが活字になった作品もありますし、ささやかな賞をいただいたこともあります。伝奇やミステリをいくつも書いて鍛錬はしてきたつもりです。そのスキル(と呼べるほどのものではないかもしれませんが)を活かして、自分の読みたい小説を書きたい。

 そうして書いた小説をまとめた作品集が、前作『闇匣より出ずるもの』と今作『闇匣より這い寄るもの』の2冊です。
 前作はお陰様でご好評いただき、無名のアマチュアの地味なテキストオンリー本としてはそこそこ売れたのではないかと思います(まだ売ってますので未読の方は是非)。
 そして今作は、昨日BOOTHで倉庫からの販売が開始となりました。

 総ページ数(表紙込)116と、前作より16ページ増です。小説は、短篇が4作、掌篇が1作、収録されています。うち短篇2作は以前別の同人誌で発表済のものではありますが、少しだけ加筆修正しています。

 短篇4作はすべてラヴクラフト作品のオマージュとなっており、偉大なる神祖の生み出した存在や舞台や道具に対する僕なりの新解釈が詰めこまれています。
 本体価格800円。ここに送料と手数料が加わります。前作が送料税込1,100円で販売してましたので、妥当な価格設定かと思っております。

 なかなか外へ出ることが難しい昨今、お家での暇つぶしのひとつにご利用いただけたら幸いです。
 数に限りがありますし、売れ行きが悪いと倉庫代を取られて継続が難しくなりますので、ぜひお早めにご購入いただければと思っております。
 よろしくお願いいたします。

お買い求めはこちらからどうぞ!
 ↓ ↓ ↓
闇匣屋 Anbako-Ya
https://darkbox.booth.pm/

〈第七回ビーケーワン怪談大賞〉では、前回の失敗を教訓に、もうちょっと真摯に怪談へ取り組んでみた──と思います。たぶんきっとおそらく。
 ただどうしても、実話怪談というやつには抵抗感がありまして、僕は創作怪談でいこうと決めていました。だって、オバケいないじゃん。実話って言われましても……と思ってたんですね。これは勘違いなわけですが。オバケがいるいないとか、嘘か本当か、という問題じゃないんですよね。

 今回も応募制限はひとり3作まで、ということで、だいたいどんな内容のやつを書くか、あらかじめ決めておきました。
 ひとつは、とにかく怖さを優先した、正統派の怪談を。やっぱりね、怖い話って、オーソドックスな話だと思うんですよ、僕は。創ったのは「待っている」という話。当時暮らしていたマンションを舞台のモデルにして、ありがちな「日に日に接近してくるオバケ」を描いたやつです。
 ふたつめは、キラーシリーズ(笑)。今回は「フナキラー」でいきました。これでも喰らえ。
 最後は、ちょっとひねった話を──と思って書いたのが「塀の向こうから」という、臨死体験というか死後の世界っぽい話。なのですが、ちょっとインパクトが弱いかなーと思って、もうひとつ追加で「楽光師匠最期の高座『死神』の録音テープ」というやつも書きました。これはもちろん落語の「死神」をモチーフにした話。明らかに後者のほうが外連味があって目につくかなと思って、こちらを応募しました。

 で、結果は……「楽光師匠最期の高座『死神』の録音テープ」が福澤徹三さん選考のベスト50に入りまして、『てのひら怪談 庚寅』に掲載される運びとなりました。
 とりあえず、怪談として書いた作品が怪談本に掲載されることになって、ひと安心といったところでした。

 

 ちなみに、どうでもいい余談ですが、題名の「楽光」という噺家の名は、僕が好きな、元噺家の芸能人おふたりから一字ずつ拝借して作りました。「楽大」と「笑光」です。
 

闇匣より出ずるもの 闇匣より出ずるもの
1,080円
Amazon

 

 

 

 

 この時期に、800字のクトゥルー神話掌篇をいくつか書いてます。
 いや、きっとまた近いうちに、〈第二回史上最少のクトゥルー神話賞〉が開催されるに違いないと踏んだのですよ。なので、それに備えてね。

 10作書きました。割と真面目なやつから、思いっきりふざけたやつも。10作という切りのいい数字にするために、無理矢理ひねり出したつまらないやつもあったね。
 黒史郎さんの邪神ラゴゼ=ヒイヨを僕も使ってみたいという思いが高じて書いた「月がこんなにも近い夜は」とか、キャストパズル好きが高じて書いた「邪神パズル」とかいった、後々電子書籍で発表することになった作品もありました。──電子書籍の話は、またそのうちにできればと思います。

 それと、ちょっと前に言及した「やれやれ、また蛸か!」も、このとき一緒に書いてますね。たぶん、bk1購入特典の執筆依頼メールが来て、それでテンション上がって他にも色々と書いたんだと思います。

 さらに、〈第七回ビーケーワン怪談大賞〉の応募作も、同じ時期に書いてました。クトゥルーの合間に怪談書いてますね、このときは。
 怪談の話は、また次回にでも──。

 

闇匣より出ずるもの 闇匣より出ずるもの
1,080円
Amazon

 

 

 

 月日は少しだけ流れまして、またもや〈ビーケーワン怪談大賞〉がやってきました。第六回でした。このときから、応募作数の制限が、ひとり3つまでと変更になりました。前回、参加者がかなり増えたみたいで、審査が大変だったようです(笑)。

 前回の反省を活かして(?)、今度はちゃんと怪談──というか、怪異のある話──を書こうと努力しましたよ。僕も莫迦ではありません。前回の「クマキラー」みたいなやつは、もう決して書かないのです。

 まず最初に書いたのは「ウマキラー」。とても怖いですね、ええ、それはもう。
 応募作は順次ネット上にアップされていき、誰もが読めるようになってる仕様なのですが、確かこのときは投稿受付開始と同時にぶちかましてやった気がします。ウケるかなーと思ってさ。

 あとは、当時遊んでいたミニチュアゲームの『ウォーハンマーFB』から、自分が使っているアーミーの名称をそのまま持ってきた「死人曲馬団」という変な話。それとPSゲームの『トワイライトシンドローム』やってたら思いついた「壁の中の友」というホラーっぽい話を(ゲーム中のシナリオのパクリではないよ)。

 そして結果は、あえなく全滅。どれも書籍採用には至りませんでした。
 いやあ、怪談って難しい。
 もう少し研究が必要だと思った次第。

 

闇匣より出ずるもの 闇匣より出ずるもの
1,080円
Amazon