自分はVMWare PlayerにUbuntu入れてるんでそっちでやってもいいんだけど
仮想環境でなく実環境で今回はやってみようと思います。
WindowsでC言語を扱うにはいろいろな方法があります。
MicrosoftのVisual C++を使うとかBorland C++コンパイラを使うとか
GCCを使うとか。
一番メジャーなのはやっぱりGCCでしょうか。
GCCはGNUコンパイラコレクションの略称でCやC++、Objective-C、
FORTRANやJavaなどのコンパイラとライブラリを含んだものです。
Linux系では標準的に入ってますし、WIndowsでもCygwinやMinGwを入れる
事で利用できます。
※Cygwin・・・Windows上でUnix環境をエミュレートするもの
※MinGw・・・GCCをWindowsアプリ開発の為に使えるようにしたもの
WindowsなのでMinGwを入れるのですが、気づかないうちに入ってました・・・
というのもPleadesを入れた際に一緒に入っていたようです。
上記はPleades4.3の各パッケージと含まれるプラグインですが
この中のCDTがMinGwを含んでいます。
UltimateかC/C++のPleadesパッケージを入れればMinGwも一緒に
入ります。
Pleadesの他パッケージを入れた人やEclipse単体を入れた人は
Eclipseのヘルプメニューから新規ソフトウェアのインストールで
CDTを入れて下さい。
まずは試しにテストプラグラムを実行してみます。
Eclipseの「ファイル」メニュー→「新規」→「プロジェクト...」を選択して
表示された「新規プロジェクト」ウィンドウで「C/C++」下の「Cプロジェクト」を選びます。
以下のように「実行可能」プロジェクトの「Hello World ANSI Cプロジェクト」を
選び、プロジェクト名を適当に入れます。
すると以下のような構成でテスト用のソースファイルが作成されます。
ビルド(実行可能ファイルの作成)は
プロジェクトを選択し右クリックから「構成のビルド」→「すべてビルド」で
行います。
無事にビルドできると、DebugやReleaseフォルダが作成され
exe(実行可能)ファイルやオブジェクト(コンパイラ済)ファイルが
作成されます。
実行するときにはReleaseの下のexeファイルを右クリックして
「実行」→「ローカル C/C++アプリケーション」。
今回のテストプログラムはコンソールにHello Worldと表示するだけです。
次にデバッグもやってみましょう。
デバッグを行うことでステップ実行しつつ変数の値を確認したりできます。
デバッグの方法は「Debug」フォルダの下のexeを右クリックして
「実行」→「ローカル C/C++アプリケーション」。を選択します。
しかし、私の環境では以下のようにエラーとなりました。
gdbのコマンドが起動しませんと言っています。
で、このような場合には大抵パス指定がうまくいってないのです。
デバッグ構成を見るとGDBデバッガーの欄は「gdb」と指定されていました。
しかし、カレントディレクトリには無いので、「参照」ボタンを押して
絶対パス指定に変えます。
eclipseフォルダの下のmingwのbinにあるはずです。
※GDB・・・GNU デバッガ
毎回、ビルド毎に設定するのは面倒なので初期設定自体を変更します。
Eclipseの「設定」メニューから「C/C++」→「デバッグ」→「GDB」と選択し
「GDBデバッガー」に正しいパスを指定します。
これでデバッグもできるようになりました。
今回はEclipseからMinGWを使いましたが、EclipseをいれずにMinGWのみ
インストールしてコマンドプロンプトから実行する事もできます。