個人的2018年映画ベスト3 | ラーメン食べたい透明人間

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とらドラを愛してやまない物語中毒者。気が向いた時に更新します。

 某動画に影響されて、去年ぼちぼち映画見たんで殴り書きしました。劇場で22本見たんですけど、本当は30本は見たかった……。そんなパリピの所感ですが。

 

 

・3位「来る」

 

 18年末に現れた、文字通りの怪作、化物作品。

 心霊版シン・ゴジラ、キャバ嬢霊能者、最強の松たか子、史上最高に格好いい柴田理恵とホラー映画と思えないパワーワードの連発ですが、安心してください、ホラー映画です。

 序盤の親バカ妻夫木聡と、その妻である黒木華がハマり役。その夫婦と子供に襲いかかる心霊現象から、除霊に奮闘する様はまさに白石晃士作品。この作品を白石時空と一緒に語れないのが悔しい。白石晃士監督好きは是非。あとこの映画を面白いと感じたのなら、白石晃士監督作品を見ましょう。とりあえずコワすぎを。

 少しでも興味を持ったのなら、まだ上映してる劇場はあるかもなんで見ましょう。損はしません。

 

 

・2位「ビューティフルデイ」

 

 説明的な台詞を排除して、映像と演技だけで心理描写を深く描いた作品。

 主人公ジョーは闇社会で生計を立てつつも、PTSDを患い陰鬱な日々を過ごしていたが、上院議員の依頼を受け、その娘ニーナを捜索したのち出会った。ニーナも心に闇を抱えており、そこにジョーはだんだん惹かれていく……。

 そんな心の底に沈んでる澱をすくい上げるかような描写を、台詞ではなく映像で見せれているのが素晴らしい。こんな鬱蒼とした作品にもかかわらず、タイトルは”ビューティフルデイ”。ラストシーンがとても好きです。

 

 

・1位「さよならの朝に約束の花をかざろう」

 

 アニメの脚本等で有名な岡田麿里初監督作品。俺のことを知ってる人からすればわかると思うけれど、正直これを書くためだけにこの記事書きました。

 人里から隔絶された集落に住むイオルフの民は、500年以上の時を生きる。そこに住む少女マキアは人間の進攻により里を追い出され、絶望の縁で一人の男の子を拾う。長い時を生きる少女が見つける愛とは、生とは、人とは。

 今年は「リズと青い鳥」「ペンギンハイウェイ」「若おかみは小学生」とアニメ映画の水準が高く、「シェイプオブウォーター」「今夜、ロマンス劇場で」と愛について掘り下げた作品も多かったですが、個人的にはぶっちぎりで1位。本当に好き。

 岡田麿里さんは「凪のあすから」で時間が経つにつれて変化する関係を描いていたり「花咲くいろは」で三代に渡る親子の絆、「true tears」「ここさけ」のような青春モノや、「あのはな」「キズナイーバー」では現実を舞台にファンタジー要素を加えた作品を描いていた氏の集大成とも言える、純ファンタジー作品。

 ファンタジーなので、上記したイオルフ以外にも、レナト、ヒビオル、赤目病などの用語が出たり、場面転換した瞬間に時間が飛んだりするんですけど、ストーリーでしっかり補完していて、丁寧に脚本作っているのがわかる。ファンタジーが流行らないのはわかるけれど、誰が見ても楽しめるように出来ている。こんな一般受けするホン書けたのかマリー。

 

 

 

 

 

 

 いかがだったでしょうか。興味持って見てくれたなら幸いです。19年も映画見ていきたいですけど、周りに映画好きがいなくて、自発的に調べなきゃなかなか情報を得られないのが辛い(特に洋画が好きなんだけど、CMとか打ち出してるのが少なくて……)。正直映画をあんまり見てこなかったので、オススメあったら教えて欲しいです。

 

 それではこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 HF最終章が遠すぎて待ちきれないんですけど。