私たちは、物心ついた頃からずっと「評価」をされてきました。 

 

「歩きはじめるのが遅い」 

「話すのが遅い」 

 

兄弟と比べられ、小学校へ上がると、テストの点数、クラス順位、学年順位などなど。 

いつの間にか「評価されること」を恐れるようになったのかもしれません。 

 

 

 

評価には、大きく3つあります。

 

ひとつ目は「相対評価」。 

他人と比べる評価です。 

 

クラスで何位、全国で何位。 

オリンピックやコンテストもそうですね。 

 

相対評価は「誰と比べるか」で変わります。 

 

田舎の学校では1番だったのに、進学校へ行ったら真ん中になった。 

本人の能力が下がったわけではなく、比べる相手が変わったのです。 

 

 

二つ目は「絶対評価」。 

他人ではなく、決められた基準や目標と比べます。 

 

運転免許試験や資格試験などがそうですね。 

 

健康診断も、一定の基準に照らして身体の状態を判断します。 

私は健診の仕事もしていますが、健康診断を受けるのを嫌がる方がいます。 

 

もちろん、病気が見つかるのが怖いなど、理由はいろいろあると思います。 

でも、その背景のひとつに「評価されることへの怖さ」がある場合もあるのではないでしょうか。 

 

血圧が高い。 

血糖値が高い。 

体重が増えた。 

 

「また悪かった」と、自分に不合格をつけてしまう。 

 

でも健診の数字は、あなた自身を評価しているのではありません。 

今の身体の状態を教えてくれる「情報」です。 

 

 

三つ目は「個人内評価」。 

過去の自分との比較です。 

 

でも年齢を重ねると、昨日できたことが今日できなくなることもあります。 

そんなときは、できなくなったことだけでなく、 「年をとったからこそ得られたもの」 にも目を向けてみる。 

 

若い頃には分からなかったこと。 経験を重ねたからこそ得られた叡智や知恵があります。 

 

私も人と比べて落ち込むことがあります。 

でも、いろいろなことに挑戦してきて思うのです。 

 

うまくいったことも、 うまくいかなかったことも、 挑戦してきたことそのものが価値になる。 

 

経験そのものが価値になる。 

 

他人からの評価だけではなく、 自分自身の物差しで自分を認める。 

「自分への絶対評価」を育てていきませんか。

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。