先日、YouTubeで、蝶の記憶について研究している少年のお話を見ました。 

 

 

 

幼い頃から蝶が大好きで、幼虫を捕まえてきては家で育てていたそうです。 

その中で彼は、あることに気づきます。 

 

自分が幼虫から育てた蝶は、飛び立つ前に自分の周りを一周することがある。 

でも、外で捕まえてきた蝶はそんなことをしない。 

 

そこで、 

「僕が育てた蝶は、僕のことを覚えているのかな?」 

という疑問を持ったそうです。 

 

そこから研究が始まりました。 

 

幼虫の時にある匂いと嫌な刺激を組み合わせて覚えさせ、成虫になったあともその匂いを避けるのか。 

 

さらに、その経験が子どもや孫の世代にも影響するのか。 

 

研究そのものも、とても興味深いのですが、私が一番気になったのは別のところでした。 

 

「この子のお母さん、すごいな」 

と思ったんです。 

 

だって、この研究をするためには、家の中でたくさんの幼虫や蝶を育てなければなりません。 しかも、次の世代、その次の世代まで。 家じゅう、虫かごだらけです。

 

私だったら途中で、 

「もう蝶を飼うのやめて!」 

と言ってしまいそうです(笑)。 

 

でも、この少年の「知りたい」を、大人が止めなかった。 

 

散歩中に見かけたクロハトンボ

 

ここに、子どもの才能を伸ばすヒントがあるような気がしました。 

 

子どもの才能を伸ばすというと、何か特別な教育をしたり、習い事をさせたりすることを考えがちです。 

 

でも、本当に大切なのは、 

「そんなことして何になるの?」 

と否定しないこと。 

 

「こうした方がいい」 

と先回りしすぎないこと。 

 

そして、 

「あなたはどうしたい?」 

と、本人に返してあげることなのかもしれません。 

 

親は子どもより経験があります。 

だからこそ、失敗しそうなことも見えてしまいます。 

 

つい答えを教えたくなる。 

つい安全な道へ誘導したくなる。 

 

私自身も、振り返ると、子どもたちの「やりたい」を十分に尊重できなかったことがあったと思います。 

子どものためと思いながら、芽を摘んでいたこともあったかもしれません。 

 

 

才能は、大人が与えるものではなく、すでにその子の中にあるもの。 

 

大人にできることは、その小さな芽を見つけて、邪魔をせず、必要な時に支えることなのかもしれません。 

 

「あなたは、どうしたい?」 この問いを、子どもに渡せる大人でありたいですね。

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。