医療の世界にも、AIがどんどん入ってきています。 

 

画像診断だけでなく、これからは病院に来る前にAIへ症状や経過を入力し、 

「この病気が考えられます」 

「この検査を受けるといいでしょう」 

と提案してもらうことも、当たり前になっていくでしょう。 

 

さらに検査結果を入力すれば、診断や治療法まで教えてくれる。 

 

そんな時代は、そう遠くないと思っています。 

 

 

先日、AIが搭載された胃内視鏡のデモを見る機会がありました。 

実際に見てみると、胃がんの診断については、まだ発展途中だなという印象でした。 

 

胃の病変は、肉眼的な見た目だけでは診断が難しいことがあります。 

でもAIの進化はとても速いので、これも時間の問題かもしれません。 

 

そうなると、

私のような一般内科医の仕事は、今とはかなり変わってくると思います。 

 

 

一方で、新しい問題も出てきます。 

 

患者さんがAIに相談して、 

「あなたはこの病気です」と言われて病院に来る。 

 

でも、医師の診断は違う。 

 

患者さん自身の感覚も違う。 

 

そんな時、 

「AIと医師、どちらを信じたらいいの?」 

ということが起こってくるでしょう。 

 

そしてAIが勧めた治療をしても、症状がよくならないこともある。 

 

そこで必要になるのが、 

「病気」だけではなく、

「その人」を見る医療なのだと思います。 

 

 

原因を探すことは大切です。 

でも人間は機械ではありません。 

「なぜこうなったの?」と犯人探しを続けるより、 

 

「この症状は、今の私に何を教えているんだろう」 

「私はこれから、どう生きたいんだろう」 

 

と「何のために」を考えることも大切です。 

 

AIはこれから、診断や情報整理をどんどん担ってくれるでしょう。 

 

だからこそ医師には、 

心を聴くこと、 

その人の生き方を見ること、 

一緒に考えることが、より求められるのかもしれません。 

 

病気を見る医療から、人を見る医療へ。 

 

そしてAIの時代だからこそ、 

AIにも医師にもすべてを預けず、 

自分の身体の主導権を自分で持つこと。 

 

それが、ますます大切になると感じています。

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。