最近、ふと気づいたことがあります。
私はずっと、自分のことを「鈍感な人間」だと思っていました。
でも、どうも違ったようです。
鈍感だったのではなく、鈍感なふりをしていた。
本当は敏感に感じていたけれど、それを感じていないふりをしていたんです。
人と話しているときの目の動き。
声のトーン。
ほんの一瞬の表情の変化。
その場の空気。
私は、そんな小さな小さなものを、本当はずっと感じていました。
でも、人と一緒にいるといろいろ感じてしまう。
それがしんどくて、ひとりでいたくなる。
ところが、ひとりでいるとやっぱり寂しい。
だから私は、
「もっと強くならないといけない」
と思ったのかもしれません。
強くなって、感じないふりができるようになれば、誰かと一緒にいられる。
今思うと、そんなバカな、です。
感じないふりをすればするほど、苦しくなっていきました。
私は3人きょうだいの真ん中で、3歳のときに妹が生まれました。
「お姉ちゃんなんだから」
そんな言葉を聞きながら、いつの間にか、
我慢しないといけない。
強くないといけない。
そう思うようになったのだと思います。
もちろん、親が悪かったという話ではありません。
小さな私なりに、自分を守る方法を身につけたのでしょう。
でも今は、
もっと敏感でいい。
もっと繊細でいい。
と思っています。
「なんとなく嫌」
「なんとなく心地いい」
「なぜかわからないけど、ざわっとする」
うまく説明できなくても、それも自分の大切な感覚です。
感じたものを、すぐに打ち消さなくていい。
「私は今、こう感じているんだな」
まずは、自分が自分の感覚を拾ってあげる。
ずっと強くいなくてもいい。
ずっと平気なふりをしなくてもいい。
敏感なままでも、人と一緒にいていい。
繊細なままでも、生きていていい。
私は今、そんなことを少しずつ自分に許し始めています。


