先日、外来で患者様から、こんな言葉をいただきました。 

 

「先生は、目を見て話してくれる」 

「こんな先生、なかなかいないです」 

 

私は、その言葉を聞いて少し驚きました。 

目を見て話すことは、私にとっては特別なことではなく、自然にしていることだったからです。 

 

 

けれど患者様にとっては、 

「ちゃんと話を聞いてもらえた」 

「自分を大切に扱ってもらえた」 

「病気ではなく、一人の人として見てもらえた」 

そんな安心につながっていたのかもしれません。 

 

(大雨が降る中、窓にヤモリが張り付いていました)

 

外来では、限られた時間の中で、 検査結果を確認し、 処方を考え、 パソコンに入力しなければなりません。 

どうしても画面を見る時間が増えてしまいます。 

 

けれど、患者様が本当に求めているのは、 薬や検査だけではないのだと思います。 

「このつらさを分かってほしい」 

「私の話を聞いてほしい」 

「ここにいる私を見てほしい」 

そんな思いを抱えて、 診察室に来られている方も少なくありません。 

 

 

目を見て話すことは、 

「あなたの話を聞いています」 

「あなたを大切に思っています」 

「あなたを一人の人として見ています」 

と言葉を使わずに伝えることでもあります。 

 

 

目を見て話すだけで、 病気が治るわけではありません。 

けれど、安心することで呼吸が少し深くなり、 緊張していた心や体がゆるむことがあります。 

その安心が、 回復への最初の一歩になることもあります。 

 

 

医療とは、 病気だけを見ることではなく、 その人を見ること。 

私は、30年以上の診療を通して、 何度もそう感じてきました。 

 

そして今、 私が全国出版オーディションに挑戦しているのも、 この思いを、診察室の中だけで終わらせたくないからです。 

 

検査では異常がない。 

薬を飲んでも、なかなかよくならない。 

頑張っているのに、なぜかしんどい。 

 

そんな方に、 

「あなたのつらさには、ちゃんと理由があります」 

「体だけでなく、心や生き方にも目を向けていいのです」 

と伝えられる本を届けたいと思っています。 

 

私が本を通して届けたいのは、 病気の知識だけではありません。 

症状の向こう側にいる、 その人自身を見つめる医療です。 

 

この思いに共感していただけましたら、 全国出版オーディションで応援していただけるとうれしいです。 

一票一票が、 この本を必要としている方へ届ける力になります。

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。