「子どもの発達には、たくさん刺激を与えた方がいい」

そう聞くと、知育玩具や習い事を増やすことが大切だと思うかもしれません。

 

 

けれど、発達刺激環境とは、単に刺激が多い環境のことではありません。

 

子どもが安心できる人との関係の中で、

見て、聞いて、触れて、動いて、
自分で試しながら学べる環境のことです。

 

 

抱っこしてもらう。
話しかけてもらう。
笑顔を返してもらう。
指さしたものを一緒に見てもらう。

 

こうした日常のやりとりも、子どもの脳や心を育てる大切な刺激になります。

 

これは、子どもだけの話ではないのかもしれません。

奈々太郎も、遊んでもらう時間が少ないと、どこか寂しそうな表情をします。

 

ごはんや散歩だけでなく、
目を合わせること、声をかけること、一緒に遊ぶこと。

 

「あなたを見ているよ」
「あなたと過ごしたいよ」

という関わりが、安心や喜びにつながるのだと思います。

 

人も動物も、ただお世話をされるだけではなく、
心を向けてもらうことで、健やかに育っていくのかもしれません。

 

 

また、風を感じる、土や水に触れる、転びながら身体の使い方を覚えるなど、五感を使う経験も発達を支えます。

そして大切なのは、大人が先回りしすぎないこと。

 

「どうしたらできるかな」
「もう一度やってみよう」

と考える時間そのものが、子どもの力を育てます。

 

ただし、刺激は多ければ多いほどよいわけではありません。

動画や音、人の声、習い事などが続くと、子どもは疲れてしまいます。

 

ぼんやりする時間や、同じ遊びを繰り返す時間、安心して眠る時間も必要です。

 

発達障害や感覚過敏のある子どもには、刺激を増やすより減らす方がよい場合もあります。

 

 

発達刺激環境とは、

刺激をたくさん与える環境ではなく、
安心の中で、その子が自分から感じ、動き、試せる環境。

 

 

私は医師として、多くの方と関わる中で、
身体だけでなく、育ってきた環境や日々の関わりが、その後の心と身体に大きく影響することを感じてきました。

 

 

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自分の心のクセや身体のサインに気づき、
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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。