外来に来られる89歳の女性がいます。

 

この方は、今も毎晩、寝る前に30分フラダンスを踊っています。

さらに、週に3日はカラオケへ行き、なんと28曲も歌うそうです。

 

89歳と聞くと、多くの方は、

「もう無理はできない年齢」
「体を休ませた方がいい」
「新しいことは難しい」

そう思うかもしれません。

 

 

けれど、この方を見ていると、若さは年齢だけで決まるものではないと感じます。

 

踊ることを楽しみ、歌うことを楽しみ、今日も自分の体を動かす。

そこには、

「まだできる」
「今日も楽しい」
「これからも続けたい」

という、生きるエネルギーがあります。

 

若さを保つためには、食事や睡眠、運動ももちろん大切です。

フラダンスには、下半身の筋力やバランス感覚を保つ要素があります。

歌うことは、呼吸を深くし、口や喉を動かし、気持ちを明るくしてくれます。

 

けれど、この方の若さのいちばんの秘訣は、運動量だけではないように思います。

それは、好きなことを楽しみ続けていること。

 

人は年齢を重ねたから、急に老けるのではありません。

「もう歳だから」と、自分の可能性を閉じたときから、少しずつ心も体も動かなくなっていきます。

 

(黒トンボ)

 

反対に、

「歌いたい」
「踊りたい」
「人に会いたい」
「まだ楽しみたい」

そんな気持ちがある人は、何歳になっても表情が明るく、声にも張りがあります。

 

若さとは、若く見せることではありません。

何歳になっても、心が動くこと。

夢中になれるものがあること。

 

そして、自分の人生を、今日も楽しもうと思えることです。

89歳で、毎晩フラダンスを30分。

週3日のカラオケで28曲。

 

 

この方を見ていると、若さの秘訣はとてもシンプルなのだと思います。

「好きなことを、年齢を理由にやめないこと」

 

あなたには、時間を忘れて楽しめることがありますか?

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。