「ストレスだらけなんです」 

そうおっしゃる方がいらっしゃいました。 

 

現代は、よく「ストレス社会」と言われます。 

確かに、日々の生活の中でストレスを感じている方は多いと思います。 

 

 

そこで、 

「何にストレスを感じているのですか?」 と伺うと、その方はこう言われました。 

 

「孫の世話はとても楽しいんです。 

だけど、ストレスでもあるんです」 

 

 

その日は時間があまりなかったため、詳しくお話を聞くことはできませんでした。 

 

ただ、私はこうお伝えしました。 

「感じているストレスを、一度書き出してみてくださいね」 

 

楽しい。 

でも、ストレスも感じている。 

 

その場合、大切なのは、 

「どこからが負担になるのか」 という境界線をはっきりさせることです。 

 

 

たとえば、 孫の世話は楽しい。 

でも、長時間になると疲れる。 

そうであれば、 何時間までなら心地よく関われるのか。 

どんな頼まれ方なら受け入れやすいのか。 

どこから先は無理をしてしまうのか。 

それを書き出してみる。 

 

そして、自分の中で整理できたら、 相手にきちんと伝えてみる。 

 

「孫のことは大好き」 

「一緒に過ごす時間は嬉しい」 

「でも、私にも体力の限界がある」 

そう伝えることは、 わがままではありません。 

むしろ、大切な関係を長く続けるために必要なことです。 

 

楽しいことでも、 自分の限界を超えればストレスになります。 

 

好きだからこそ、無理をしすぎてしまう。 

大切だからこそ、断れなくなってしまう。 

そんなことは、よくあります。 

 

だからこそ、 

「嫌かどうか」ではなく、 

「どこまでなら大丈夫か」を知ること。 

 

 

それが、自分を守りながら、 大切な人との関係も守ることにつながるのだと思います。

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。