臓器は、ただの部品ではなかった 

 

私たちはこれまで、

心臓はポンプの役割、腸は消化吸収するところのように、臓器をとても分かりやすく考えてきました。 

最近の研究では、臓器にはそれだけではない働きがあることが分かってきています。 

 

 

たとえば、盲腸や虫垂。 

昔は「なくても困らないもの」「退化した器官」と考えられていました。 

でも今では、腸内細菌の避難所のような役割があるのではないかと考えられています。 

腸内環境が乱れたときに、善玉菌を守り、また腸内環境を立て直すための基地のような働きです。 

 

なので、昔は虫垂炎の時は、即手術が行われていましたが、今ではできる限り抗生物質を使って温存するようになっています。

 

 

つまり、不要だと思われていたものにも、ちゃんと意味があったのかもしれません。 

これは盲腸だけではありません。 

 

一部を表にすると、このようになります。 


 

こうして見ると、体は本当にすごいです。 

臓器は、それぞれが単独で働いているわけではありません。 

 

心臓も、腸も、筋肉も、脂肪も、骨も、皮膚も。 

それぞれが体の中で情報を出し合い、影響し合っています。 

まるで、臓器同士が会話しているようです。 

 

だから病気も、ひとつの臓器だけで起きているとは限りません。 

 

胃が悪い。 腸が悪い。 肝臓が悪い。 心臓が悪い。 

検査では、そう見えることがあります。 

 

でもその奥には、 食事、睡眠、ストレス、感情、運動、腸内環境、自律神経、免疫、代謝など、 さまざまな要素が関係しているのかもしれません。 

体は、部品の集まりではなく、ひとつの大きなネットワークです。 

 

そして、体はいつも何かを伝えています。 

痛みも、疲れも、炎症も、不調も、 ただの敵ではなく、体からのメッセージかもしれません。 

 

不要だと思われていた盲腸にさえ、役割があったように。 

一見、意味がないように見える不調にも、 体からの大切なサインが隠れているのかもしれません。 

 

病気は、ひとつの臓器だけで起きているのではない。 

体全体のつながりの中で起きている。 

 

 

そう考えると、私たちはもっと丁寧に、体の声を聴く必要があるのだと思います。

 

 

 

 

 

こちらで毎朝お話しています👇

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。