認知症のリスク因子のひとつに、少年期の「教育不足」があります。 

 

 

 

これを聞くと、 

「学歴が低いと認知症になりやすいの?」 と思う方もいるかもしれません。 

 

でも、大切なのは学歴ではありません。 

 

ここで関係しているのが、「認知予備力」という考え方です。 

 

認知予備力とは、簡単に言うと「脳の余力」や「脳の貯金」のようなもの。

 同じように脳に老化や病気の変化が起きても、すぐに症状が出る人と、なかなか症状が出ない人がいます。 

 

その違いのひとつが、脳の予備力です。 

 

学ぶこと、考えること、言葉を使うこと、人と関わることは、脳の中にたくさんの回路を作ります。 

回路が多いほど、脳の一部が弱っても、別の道で補いやすくなります。 

 

だから、少年期の教育不足がリスク因子として挙げられているのです。 

ただし、子どもの頃だけで決まるわけではありません。 

 

 

認知予備力は、大人になってからも高めることができます。 

本を読む。 

人と話す。 

文章を書く。 

新しいことを学ぶ。 

趣味を楽しむ。 

社会とつながる。 

 

こうした日々の習慣が、未来の脳を守ります。 

 

認知症予防に大切なのは、学歴ではなく、学び続ける姿勢です。 

 

いくつになっても、好奇心を持つこと。 

考えることをやめないこと。 

人と関わり続けること。 

 

学ぶことは、脳を守ること。 

今日からできる小さな学びを、大切にしていきたいですね。

 

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。