私はこれまで、大きな病気をしたことがありませんでした。 

 

学生時代、分厚い『内科学』の教科書を見ながら 

「私は一つも病気をしていない。なんて幸せなんだろう」 

そう思ったことを覚えています。 

 

 

そんな私が、ある年の春、突然花粉症になりました。 

 

家族でディズニーランドに行った帰りから、鼻水が止まらなくなったのです。 

それ以来、毎年薬が手放せなくなりました。 

 

 

心理学を学ぶ中で、私はあることに気づきました。 

 

鼻は、“鼻が高い”、“鼻をへし折る”という慣用句が示すように

「プライド」や「自尊心」を象徴する器官とも言われます。

 

花粉症を発症した年を振り返ると、

長女の中学受験がありました。

 

第一志望に合格できなかったとき、 

私は心の奥で「母親失格だ」と自分を責めていました。 

 

表では「よかったね」と言いながら、 

本当は深く傷ついていたのです。 

 

 

カウンセリングでその感情を解放したとき、 

不思議なことに花粉症の症状はその日のうちにおさまりました。 

 

 

2月〜4月は、環境が大きく変わる季節。 

身体は適応していても、心が追いついていないことがあります。 

 

 

最近、出版オーディションに挑戦する中で 

また少し症状が出ました。 

 

他人との比較。 

評価への不安。 

「私は足りない」という古い思い。 

 

ああ、ここだなと気づきました。 

 

症状は、私へのメッセージ。 

まずは 「私は今、何を感じている?」 

そう自分に問いかけることから始めたいと思います。

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。