自立って、どういうことでしょうか? 

 

多くの人は 

「ひとりで立つこと」

 「自分の力で生活すること」

 「人に頼らないこと」 

だと思っているかもしれません。 

私もずっとそう思っていました。 

 

 

でも最近、その考えを大きく揺さぶられる出来事がありました。 

 

先日、作家の本田健さんが 

「お金がゼロになっても不安はない」 

と話していたのです。 

 

理由は、泊めてくれる友達がいるから。 

「お金がないから泊めて。その代わりできることは何でもするよ」 

と言って友人の家を転々すれば、生活できると。 

 

 

この話を聞いて、 

自立に必要なのは“お金”だけじゃない ということが腑に落ちました。 

 

人とのつながりも、欠かせない大切な力。 

 

 

さらに、

脳性麻痺を持つ小児科医・熊谷晋一郎さんは 

「自立とは、依存しないことではなく、依存先を増やすこと」 

と言っています。 

 

実際、私たちは移動のたびに 自転車、車、バス、電車… たくさんの“依存先”に助けられています。 

 

一方、障害を持つ方は移動手段が限られ、人の手が必要になる場面が多い。


でももし、

「支援者」が1人だけでなく、
声を掛ければ誰もが助け合える社会になったら、
どれほど世界は明るくなるでしょう。

 

学生が開発したどこでも行ける未来の車いす

 

 

「迷惑をかけてはいけない」

 「人に頼ってはいけない」 

 

そう教えられてきたけれど、 

本当の自立とは、 

お互いに頼り合える関係をつくること なのかもしれませんね。

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。