最近、「4人に1人が発達障害の傾向がある」と言われます。

でも私は、これは 子どもの問題ではなく、基準と学校の仕組みが時代に合っていないサイン だと感じています。 

 

 

発達障害の診断は、実はとても“環境依存”。 

同じ子どもでも、環境が合えば困らなくなり、合わなければ生きづらくなります。 

 

 

にもかかわらず、学校の仕組みは30年前とほとんど変わっていません。 

 

・大人数の一斉授業 

・同じペースを求める教室 

・感覚過敏への配慮が少ない 

・「みんなと同じ」が正解になる文化 

 

社会は多様性が広がっているのに、 学校だけが“均一性”のまま。 

 

その結果、 「学校に合わない=発達障害」 という構造が生まれています。 

 

 

発達特性は本来「障害」ではなく、その子の「個性」や「資質」。 環境が合えば才能として花開きます。 

 

必要なのは、子どもを変えることではなく、 環境のほうをアップデートすること。 

 

子どもたちは、同じではありません。 

違うからこそ、その子らしい輝きがあるのだと思います。

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。