日本にいると、 

時間があっという間に過ぎてしまい、

自分の感覚をゆっくり味わう余裕が 

なかなか持てません。 

 

 

 でも、チェンマイで過ごした一週間は 

まるで別世界でした。 

 

 

時間がゆっくりと流れ、 

ひとつひとつの感覚を 

丁寧に受け取ることができました。 

 

 

 日本に戻ってからは、時差ボケなのか、 

タイと日本の「2時間」の差以上に、 

体感しているリズムがまるで噛み合わず…

 

バスに預けた荷物を受け取り忘れたり、 

コンディショナー容器に 

シャンプーを入れてしまったり、 

 自分でも笑ってしまうくらい 

“ボケボケ”で笑笑 

 

 

 そして、 

この一週間は恐ろしく早く過ぎていき、 

溜まっていた仕事をこなすだけで 

精一杯でした。 

 

 

 

 それでも、 

はっきりと感じるものがあります。 

 胸の奥に感じる温かさ。 

 

目を閉じれば、 

より鮮明に広がっていく温度。 

 

 チェンマイから帰って 

一週間たった今も、 

その温かさだけは、 

確かに私の中に息づいています。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。