チェンマイ3日目 

今日は、チェンマイの孤児院へ行ってきました。

 

孤児院を訪れるのは今回で2回目。 

前回は今年の1月、マレーシアで見学した小さな孤児院でした。 

そこには、0~3歳くらいの子どもたちが20名ほど。 

 

まだ抱っこが必要な年齢の子たちでした。 

今回訪れたチェンマイの孤児院は、規模がまったく違いました。 

 

寺院が運営している施設で、1歳から高校生までの子どもたちが生活しています。 

その数なんと、約900人。 

政府の補助はなく、寄付のみで運営されているそうです。 

 

 

 

なぜ、これほど多くの子どもたちが… 

家庭に戻れない子どもたちが、こんなにも多く存在しているという現実。 

その背景には、貧困、家庭崩壊、事情の複雑さ…… 考え始めると胸が締めつけられます。 

 

 

 

 

忘れられない、ひとりの女の子 

印象に残ったのは、2歳くらいの女の子。 

他の子どもたちは私たちと一緒に遊んだり、笑ったりしていました。 

 

でも、その子だけは終始うつむき、声をかけても、そっと目を伏せたまま。 

その小さな背中に、言葉にならないものを感じました。 

 

私たちが関われるのは、ほんの短い時間。 今すぐ現状を変えられるわけではない。 

そのことが、胸に重くのしかかりました。 

 

 

 

 

 

昼食を900人分、炊き出し 

今回、子どもたち全員分の昼食を寄付しました。 

900人分の料理を作る光景は、圧巻そのもの。 

大きな鍋、積み上がる皿、動き続ける手、笑顔、そして祈り。 

 

 

ほんのわずかでも、子どもたちの今日が温かいものでありますように。

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。