健康診断の二次検査で、来院した50代女性の方。
私:「高脂血症ですね。お薬を飲みながら、生活習慣を変えていきましょう。どんな食事をしてますか?」
患者様:「油ものなんて、ぜんぜん摂ってません。」
私:「朝食は何を食べていますか?」
患者様:「朝は、パンとサラダとヨーグルト」
私:「ヨーグルトはどうして摂っているんですか?」
患者様:「なんとなく、健康に良さそうだから」
「体に良い」と信じて続けている習慣でも、実は自分の体質や病状によっては逆効果になることがあります。
今回は、そんな “勘違い健康法” をご紹介します。
ヨーグルト
良い点
・腸内環境を整える:乳酸菌やビフィズス菌が腸内フローラを改善し、便秘や下痢の予防に役立ちます。
・免疫力アップ:腸内環境が整うことで免疫細胞の働きが活発になり、風邪や感染症の予防をサポートします。
・カルシウム補給:骨や歯の健康維持に欠かせないカルシウムが豊富で、骨粗しょう症予防に有効です。
・たんぱく質源として優秀 筋肉や皮膚の材料となる良質なたんぱく質を手軽に摂取できます。
・乳酸菌由来の代謝産物 血中コレステロールや血圧を下げる作用が報告されている菌株もあります。
落とし穴:ヨーグルトは腸内環境改善やカルシウム補給に良い一方、糖質や脂質が多いタイプも。
注意する人:高脂血症・糖尿病の方は加糖タイプや脂肪分の多いタイプでLDLコレステロールや血糖が上がる可能性。
摂るときのポイント
ヨーグルトは無糖・低脂肪タイプをできるだけ選ぶようにしてみてくださいね。
定期的に健康診断を受けて、コレステロール値が高いようでしたら、食生活を見直しましょう。