せ先日の『医療のパラダイムシフトサミット』で、死生学研究の加藤直哉先生がこんなお話をされました。

「日本人が最も好きな言葉は『ありがとう』だそうです。」

 

確かに、この言葉を耳にすると、心がほっと温かくなります。
何気なく口にしているけれど、その意味を深く知ると、もっと大切にしたくなる言葉です。

 

 

 

「ありがとう」を漢字で書くと、「有り難う」。
「有る」ことが「難しい」と書きます。
つまり、「有り難う」の反対は「当たり前」。

 

「有ることが難しい」とは、滅多にないこと──そう、“奇跡”を意味します。


だから、「ありがとう」と口にするたび、私たちは「奇跡」「奇跡」「奇跡」と繰り返していることになるのかもしれません。

 

 

 

世の中には、
「ありがとうを数万回唱えると奇跡が起きる」
といわれる話があります。

 


それは単なるスピリチュアルではなく、この言葉の本質そのものを示しているように感じます。

 

 

 

アインシュタインはこう言いました。

人生には二つの道しかない。
一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。
もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きること。

 

 

 

「ありがとう」=「奇跡」。
だから、「ありがとう」と言うことは、自分の中にも、周りの世界にも、奇跡を起こすことなのです。

 

 

 

 

「ありがとう」を日常に増やす小さな実践法

奇跡の言葉「ありがとう」は、特別な日だけでなく、毎日の中でこそ力を発揮します。
今日からできる、ほんの少しの習慣をご紹介します。

 

  1. 朝起きてすぐ言う
    目が覚めた瞬間に「ありがとう」。
    眠れる場所があること、目覚められたこと自体が奇跡です。

  2. 人に会ったら心の中で言う
    挨拶に添えるように、相手の存在に「ありがとう」を心で唱えます。

  3. 小さな出来事に気づく
    美味しいごはん、きれいな空、電車が時間通り来たこと…
    見過ごしがちな日常の中に「ありがとう」を見つけます。

  4. 夜眠る前に3つ書き出す
    今日あった「ありがとう」を3つノートに書きます。
    書くことで脳が“幸せ探し”のアンテナを強くします。

  5. 自分にも言う
    今日も一日頑張った自分に、「ありがとう」と声をかけましょう。

 

 

「ありがとう」は、言えば言うほど、奇跡を見つける力が育ちます。
そして、奇跡を感じられる心こそが、人生を豊かに変えていくのです。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。