人が亡くなる瞬間、そこに立ち会った人に、
25メートルプール529杯分の水を一瞬で沸騰させるほどの、莫大なエネルギーを伝える。

 

 

これは、看取り士の柴田久美子さんが語る言葉です。

 


命の灯が消えるその瞬間に、傍にいる人へと渡される“何か”。


それは決して目に見えるものではありませんが、
魂の奥深くに刻まれるほどの衝撃と感動を伴う体験です。

 

 

 

至高体験

この現象は、マズローのいう「至高体験(Peak Experience)」にも似ています。
時間や空間、自我の感覚を超えた、深い一体感や恍惚感。
人生の中でもっとも生きていると感じるような、圧倒的な感動。

 

けれど、より本質的には
これは「臨死共有体験(Shared Death Experience:SDE)」と呼ばれる現象に近いものだと感じています。

 

 

 

臨死共有体験

臨死共有体験とは、臨終の場にいた人が、亡くなる人の「死の旅路」をともに垣間見る現象。


死を迎えた方とともに、
・天井から自分たちを見下ろすような感覚
・無条件の愛に包まれるような感覚
・深い静寂と光の中にいるような感覚
を体験した、という報告が数多くあるのです。

 

 

これは単なる感傷ではありません。
死にゆく人の魂と共鳴し、
その最期の“命の波動”を受け取る、神秘的なプロセスなのです。

 

 

 

柴田さんが言う「莫大なエネルギー」とは、
生命が肉体を離れるその瞬間に放つ“最終の輝き”なのかもしれません。


そしてそれを受け取った人は、死の意味を見つめ直し、
人生観や生き方までも変わってしまうほどの“目覚め”を体験する。

 

 

それは、悲しみを超えた場所で起きる、魂と魂の深い対話なのだと思います。

 

 

臨終の場は、恐れや避けたいものではなく、
むしろ人がもっとも神聖で、美しいエネルギーを放つ瞬間なのかもしれません。

 

 

そんな奇跡のような時間に立ち会えた時、
私たちは「死」という終わりではなく、

「命が誰かに受け継がれる瞬間」に触れているのかもしれません。

 

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。