る「尊厳死」という言葉をご存じでしょうか? 

 

 昨日、加藤直哉先生と対談LIVEをしました。 

 

 

 

その中で、日本は先進国の中で唯一 

「尊厳死」が認められていない国だそうです。 

 

 

 一般的には、

 「回復の見込みのない末期状態の患者に対して、生命維持治療を差し控え、または中止し、

人間としての尊厳を保ちつつ、死を迎えさせること」 とされています。 

 

 

 

 でも私は思うのです。 

 

 「これ以上の医療介入はしない」と、 

「生きる希望を諦める」とは、

まったく別のことだと。 

 

 

 なぜなら、実際に、

「余命1ヶ月未満」と宣告された方が、

そこから何年も生き抜いたり、 

病を乗り越えて、日常を取り戻したりしている姿を何度も見てきたからです。 

 

 

 

 西洋医学では「死」は“悪”や“敗北”とされ、

医療現場では状態に応じて、

点滴、投薬、処置が次々と行われます。 

 

 

 もちろん、そうして救われた命もあります。 

 

 

 けれど...

意識がなく、寝たきりで、 

食べることも、話すこともできず、 

ただ機械の力で“生かされている”状態は、 

 

 

果たして「生きている」と言えるのでしょうか?

そんなふうに問われることもあります。 

 

 

 

 でも、私は知っています。 

 

 自分で歩けない、食べられない、排泄も、寝返りもできない。

 

それは、まるで赤ちゃんのよう。 

 

 人の手を借りて生きるということは、

「委ねること」や「受け取ること」を学ぶ、

人生の大切なレッスンなのかもしれません。 

 

 

 そして、 

「死に方」も「生き方」と同じく、自分で選ぶことができます。 

  私は、早いうちにエンディングノートを書くことをおすすめします。 

 

 

 自分の想いを残すこと。 

どんな医療を望むか、どんな時間を過ごしたいかを、大切な人と共有しておくこと。 

 

 

 それは「死」を語ることではなく、 

「どう生きたいか」を考える時間でもあるのです。

 

 

 

 

開催日:2025年7月19日(土)・20日(日)
場 所:オンライン開催(アーカイブ視聴あり)

参加費:無料
登壇者:船越康弘さん、池川明さん、柴田久美子さん ほか多数

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。