先日、長倉顕太さんの新刊
『本を読む人はうまくいく』刊行記念のトークイベントに参加しました。
ゲストは精神科医のさわ先生。
さわ先生には、今年1月に開催した『お産のパラダイムシフトサミット』にご登壇いただいたので、
リアルでお会いするのがとても楽しみでした。
長倉さんは、編集者として累計1,100万部のベストセラーを世に送り出し、
ご自身の著書『移動する人はうまくいく』も15万部突破。
さわ先生の『子どもが本当に思っていること』も、なんと11刷・5万部を超えているそうです。
私、恥ずかしながら知らなかったのですが——
日本では年間6〜7万冊もの本が出版されていて、
そのうち全国の書店に並ぶのは、たった20〜30%。
さらに増刷される本は5〜10%。
1年後も売れ続ける本は、わずか1〜3%なんだそうです。
書店の数が減り続けている今、
そんな中でも「売れ続けている」お二人の話は、本当に貴重で、胸に沁みました。
さわ先生は言います。
「1冊の本の背景には、たくさんの人の手と想いがある。だからこそ、売る努力をしようと決めた」と。
まずは自分を知ってもらうために、SNSでの発信を続けてきた。
だけど初めは、心ないコメントに傷ついて、何度もやめたくなったと。
それでもやめなかった。今では「やめなくてよかった」と心から言える、と笑顔でおっしゃっていました。
長倉さんも「やり続けることの大切さ」を何度も繰り返していて、
出版の現場に長年関わってきた方の言葉だからこそ、説得力がありました。
私は、正直なところ、
「本って、出版されれば自然と売れていくもの」だと思っていました。
でも、そうじゃない。
作家の想いだけではなく、出版社、書店、そして読者——
みんなで「届けていく」努力があってこそ、読まれる本になるんだと知りました。
そして、どんなことにも同じことが言えるかもしれませんが、
一番大切なのは、やめないこと。続けること。
それが、結果につながる唯一の道なのかもしれません。